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セミとアジサイと夕焼け。

◇今日は久しぶりに田舎の家に行って、少しだけ片づけてきました。もう人の物になった隣りの旧宅では、庭のあじさいが、きれいに咲いていました。

庭の草を少しとっていると、庭石の端にアブラゼミがとまっていました。逃げもしないので、よく見たら、片方の羽が短くて、怪我でもしたのかと思ったけど、すぐに気づきました。殻から出たばかりで、まだ羽が伸びきっていないのですね。
そのまま、そっと離れましたが、一日でも長く元気に鳴いて夏を謳歌してほしいものです。

◇夕方、帰る途中では、空が夕焼けで恐いほど染まって、紫や朱色の雲がまるでオーロラ(見たことないけどさ。笑)のように華やかに広がっていました。

母のところに行ったら、母は元気にしていて、叔父や叔母の名をあげて「あの人たちは死んだんだっけね」と言うので、「死んだよ。兄弟姉妹で残ってるのは、あんた一人だし、お祖父ちゃんやお祖母ちゃんより、もうあんたが一番長く生きてるよ」というと、何だか満足したようにわははと笑っていました。「もうこうなったら100まで生きて見たら。いや別に100以上になってもいいけど」と言うと、むふふと笑っていました。その気だな。

◇そう言えば土曜の集会でも、ついこの間手術した人とか、少し前に手術した人とか、身体に爆弾抱えてるはずの人たちが、元気で横断幕を広げたり、プラカード作ったり活躍してるので、心強いような心配なような。体調がいまいちの私も含めて、皆どういうか前のめりに倒れて死ぬ気じゃあるまいかと、苦笑まじりに思ったりしています。

プラカードを自分で作って来ている参加者も多いのですが、軽くびっくりしたのは、宗像市は私の故郷などと比べると、むちゃくちゃ文化度は高いとは言え、やはり集会の参加者には若者は少なく、ちょっと古色蒼然とした感じの雰囲気にはなるわけです。参加者も、男女を問わず、わりと昔ながらの活動家みたいな感じの人が多い。

なのに、そういった方々が、ネットプリントでコピーして作ってこられて、嬉々として背中につけたりバッグに貼ったりしておられるポスターって、それこそ学生団体のシールズが「どうぞお使い下さい」と何種類も公開してるやつなんだけど、その中の決してオーソドックスなタイプに近い、無難で地味な日本語のなんかじゃない。ものすごくクールでシャープな細い文字の英語のとか、一番おしゃれな、見るからに若者向きのものばっかり。もちろん似合っておられるのですが。

ほほえましいと言ったら失礼なんだろうけど、「シールズ」のカッコよさに若者たちがしびれる熱狂すると言われてるけど、高齢者や、古参の活動家も、まちがいなく、最先端のカッコよさとお洒落さに魅かれて、そういうのを選んで身につけて来るのよね。ちょっとそれ、「シールズ」のああいうポスター作ってる人に教えてあげたい。皆さんのセンス、高齢者のベテラン活動家たちに、とても評判よくて、受けてますよー!って。

◇あー、今日はこれで、ほのぼのと終わろうと思っていたのに、首相がテレビに出て安保法案を説明したというのがネットで笑いものになっていて、何かもう、腹立つなあ。私は愛国心なんてものすごく薄い人間のはずなのだが、自分とこの首相が、こんなに笑いものにされるしかないというのは、やっぱり気持ちのいいもんじゃない。しかも、それが当然と思って、自分もいっしょに笑いたい誘惑にかられる一方、そんな上品な同情していてどうすんだ、これだけ権力乱用するファシストにと、自分の甘さに腹が立ち、心が千々に乱れてしまう。

http://togetter.com/li/849982?page=1

http://togetter.com/li/849944

せめて、首相の側に立って擁護している人たちの「まとめ」を見たら、少しは何とかなるかと思ったが、何だかますます暗澹とした。いろんな意味で。

http://togetter.com/li/850001

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カツジ猫