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チュールさまさま。

◇灰色猫グレイスは、腎臓関係の薬を、チュールにまぜてやると、ぺろぺろ全部なめてくれて、だんだん食欲も出てきたようだ。昨日は皿の上のかんづめを全部たいらげていて、白黒猫マキに下げ渡すお下がりがなく、マキ用に新しくかんづめを開けた。久方ぶりにりっぱなうんちもしていて、私は大喜びでトイレの掃除をした(笑)。どうやらスープ系のやわらかいエサがいいらしいので、そういう種類のをどっさり買ってきた。
毎日ごちそう三昧だから、もうしばらく生きるのも悪くないと思ってくれはじめたのならうれしいのだが。

◇重い小説の合間にちょっと軽めのをと思って、「神の守り人」上下を読んだ。面白いし安定してるし、読み終わるとまっとうな暮らしをしてちゃんと仕事をしたくなるあたり、特に児童文学としては最高だろうと思う。決して嫌いじゃないのだけど、なぜなのかな、酔えないし、はまれない。原爆や戦争を扱った文学を読みすぎて、毒にあたってしまったのかな。健全な精神だけじゃ、自分はだめなのかもしれないと痛感する。読んで死にたくなり苦しくなり、何もする気がしなくなり、それでも憑かれたように読み直して、また憂鬱になり暗くなりばったり倒れて半死半生になり、それが快感みたいな。

◇海外ドラマの「ダウントン・アビー」をでれでれと見直している。基本的に嫌いな人がいないので楽しい。特典映像を見ていたら、クローリー夫人役の人と、ヴァイオレットばあさまのマギー・スミスがあんまり年がちがわないらしいのにびっくり。マギー・スミスはドラマの中とはうってかわったシンプルでおしゃれなかっこうをしていた。彼女のおばあさまが、何かおっそろしいことを言ったあとで、首を下げて上目遣いにダメ出しみたいに、でかい目で、くっと、にらむのがなかなかいけてる(笑)。

自分が登場人物なら誰になりたいか、誰のようになりたいかという小学生みたいなことを考えると、まあそういう人は多いだろうが、やっぱり家政婦長のヒューズさんか、意外と伯爵夫人コーラもいいなと思ってしまう。でも男性ではあまりなりたい人がいなくて、これはやっぱり男性が苦労させられているお話なわけなのかな(笑)。いっそアイシスだっけ、あの犬ならいいかも。

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カツジ猫