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ハロウィンかあ

猫にわけてやる刺し身を買いに隣町のイオンに行ったら、店はもうハロウィンの飾りつけでいっぱいだった。ハロウィングッズはなぜか私もたくさんあるので、さっそくあれこれ窓や玄関に飾った。と言っても、家の中の置物は、皆何年も前のケーキの容器とかお菓子が入っていたかごを捨てかねてとっておいたとか、そんなのばっかり。それでも雰囲気は立派に出るもんね。玄関に飾ったオーナメントは、もう使いすぎて、紐が切れたのをまた結んで下げた。

今日は、研究会の方はオンラインがうまくつながらなくて参加できず、かえって選択肢がなくなって迷わなくてすむと思いながら、九条の会の定例会に出かけた。おとなしく末席に黙って座っているはずだったのが、気がついたらべらべらしゃべっていて、自分で自分にうんざりする。それはまた、「きゃらめる通信」の方に書くことにする。今日中に書けるかな。今夜は早く寝たいのだが。明日こそは、江戸紀行備忘録の原稿をアップしたい。でないと第一、机の上が片づかない。

プロ野球のソフトバンクホークスの周東選手が昨日の試合でエラーを重ねたので、ベンチで泣いていたのがネットで話題になっている。「男が人前で泣くものではない」と批判する人もいれば、「くやし泣きをする精神は見上げたものだ。どこどこのチームの誰々選手など、見習うべきだ」と擁護する人もいて、いやそれは、どっちもちがうと思うんだけど、と言うか、正反対のようで言ってることは同じ方向じゃないかって気もするんだけど。
まあほとんどの人は、普通に同情し感動し、下手すりゃファンが増えるのじゃないかと思うほどだ。私などはもちろん人の涙で感動することはないので、先輩たちやチームメイトやコーチが、それはもう優しく、まるで子猫をいとおしむように彼を慰めているのを見ていると、ふと、以前に何度か紹介した大リーグの笑話集「野球天国」(ハーマン・メイジン)の次の一話を思い出したりするから、我ながらとても罰当たりな性格と思う。

あんたとは違う

幾年か前、ポール・リチャーズがバファローズの監督をつとめていた当時、ベテランのコーカー・トリプレットの不振のおかげで、勝つべき試合をいくつもとりこぼした。ある日のゲームで、トリプレットは五回のチャンスに一打も出ず、ゲームが終ってもガックリうなだれて口をきこうともしなかった。
慰めの言葉をかける必要を感じたリチャーズは、肩を叩いて言った。「あんまりくよくよするな。スランプは誰にでもあるさ。俺だって経験があるよ」
「ありがとう」トリプレットは気乗りのしない調子で答えた。「でも、あんたは慣れてましたからねえ」

 

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カツジ猫