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プレミアムフライデー。

◇昨日のカーラジオで、政府が個人消費の冷えこみに困っていて、その対策として毎月最後の金曜をプレミアムフライデーとして、会社も3時に帰っていいことにして、皆が遊んで購買欲が高まるようにしようと計画しているという話が報道されていた。街の声も紹介されていて、「そんな早引けができるのは大企業だけ」「残業代がないと困るから帰れない」などと言う人もいた。そして、年金が減り就職もできないから購買意欲がないとか、残業代がもう家計に必要なものになっているとかいう話もスタジオでは言われていた。

まったくどうして、こうまでピントはずれの政策を考えつけるのか、もう笑う気にもなれない。少し前にここでも書いたが、年金が減ると聞いただけで、絶対当面何も買わないでおこうとまずは決意しますよね。もんじゅをあきらめても、まだ再利用システムで甘い汁を吸おうって夢は捨てきれず、国民の税金を何兆円も投入して新しい同じようなシステムを作ろうとしてるようなお買い物感覚は、普通は持てと言ったって持てねえよ。

だけど、またこのプレミアムフライデー計画に、いらんお金使って部署作って、人材も給与も無駄遣いするんだろうな。本当に、風邪で熱がある人に骨折か腹痛の手当てをしてるような、背中がかゆいのに鼻の先をかいてくれようとしてるような、イライラが高まるだけの政策なんだけど。

◇ただまあ、そこはNHKだから、統計に反映されない消費もあるとかで、特に若者層がどういうとこに金を使っているかという分析をいろいろしていて、別に全然購買欲の冷えこみへの説得力はなかったけど、別の方で参考にはなった。
何でも今の若者は、ネットやメールで気が向いたときだけ他者と交流することを好み、皆でわいわい騒いだり恋人同士で過ごしたりするよりは、一人でいる方がずっと楽しいという感覚だそうだ。だからクリスマスでも何でも一人で過ごすのが一番好きで、これからは一人用のクリスマスケーキなんかも多くなるかもしれないそうだ。

「それだけ人といると気をつかっているんです。だから一人でいるのが一番幸せということになる」という識者の説明には笑ってしまった。それはまさに昔から私の鉄板の感覚で、どいつもこいつも、人といるのが楽しいなんて、その相手や周囲がどんだけひどい目にあってるか考えてないだろうと思うことがよくあった。人といて楽しいほど、一人でいるのはもっと楽しい。一人でいて幸福だからこそ、他人といて相手も自分も幸福にできる。

そういう感覚が共有される世の中って、私が生きている間はもちろん人類史上最後まで来ないだろうとあきらめていたのだが、びっくりしたなあ、来ちゃったのかよ(笑)。まったく、ろくな世の中ではないが、決して悪いことだけでもないな。

◇そのカーラジオで、歌手のASUKAさんが不起訴になったというニュースをしれっと流していた。まあNHKだから逮捕のときも今度も、しれっと報道するのは普通だろうから、それは別にいいのだが、テレビをほとんど見ない私でも何となくわかったほど、大騒ぎしていたワイドショーその他が、そんなことありましたかねえみたいな顔をしてるようなのは、いつものことだが、本当に腹立たしい。ASUKAさんのファンであるさち・ド・サンファルさんが怒っているのは当然だが、「あのころ毎日この件ばかりで大騒ぎして、もっとはるかに国民にとって大事なTPPも年金もまったく報道しなかった」ことにあらためて怒っている人もいる。

https://twitter.com/sachi_girigiri/

https://twitter.com/mas__yamazaki/status/810792968193998849

◇さて少し明るくなったし、雨が降らないうちに車から昨日田舎から運んできた荷物を降ろすかな。

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カツジ猫