マイナンバー。
◇中央公論新社から、マイナンバーの提出を求めて来たので、いつものようにお断りの電話を入れた。この件でいろんなところにかける時、私は「高齢者なので、管理に不安があり使用していない」「国会の答弁で菅官房長官は山本太郎議員の質問に対し、漏えい等のミスで、個人の責任ではなく預金などの財産が紛失したとき、補償などする予定はないと明言している」「もし、貴社のミスで被害が出た場合、損失を貴社はどのように保障するか予定はあるのか」などと説明するのだが、今回は時間がなかったので、「管理に自信がないので使用していないので提出はできません」とだけ切り口上で言ってみた。
そうしたら、相手の方も「法律で決まっていますから、そういうことは認められません」と答え、「公的機関も含めてさまざまなところで、『本人の意志が確認できればそれでいい』と認めてもらっているし、強制ではないと聞いている」と言うと、「よそはどうか知りませんが、うちはそうではありませんから」とくり返した。「では確定申告等の書類は送っていただかなくてもかまわない」と言うと「こちらでは了承するというお返事はできません」「請求書は送ることになるので」と、それもくり返した。「請求書は来るけど無視しておけばいいのですか」と言うと「了承したというお返事はできません」と、やはり同じ回答だった。
そこで私も穏やかに、「どうもそれではこちらも対応できかねるので、もう少し詳しくお話をうかがいたいのですが」と言うと、「しばらくお待ちください」と言って、どこかと相談されていたのか、やがて、「では請求した書類に、提出できない旨を書いて返送してください」とのことで、こちらもお礼を言って切った。
旧ロシアの公的機関もかくやと言うようなマニュアル遵守の対応だったが、これは私が説明を省いたせいか、切り口上だったせいか、それとも上からの締め付けが厳しくなっているのか、そこのところは判断できない。
どうせ私はこれからそんなに仕事をするわけでもないだろうから、いっそのこと、「これ以後そちらとのいっさいのお仕事はお断りします」と言ってみてもよかったのだが、まあそこまでは行かなくてすんだ(笑)。
それにしても毎回ため息をついて思うのだが、この膨大な通知や返送に使う郵送料や人件費、何という無駄だろう。提出するにしても手続きはややこしく、そして機密漏えいの危険は限りなく拡散して行く。それに見合ったメリットがあるとも思えない。まったく百害あって一利なしの制度でしかないと痛感する。
◇仕事は一段落したはずなのだが、やっぱり朝から忙しい。朝、新しくごはんをたいたので、母に供えてみた。まあ、できる範囲で、することはしとこう。毎日、三浦洸一の歌をお経がわりに聞かせているし(笑)。