リンゴとカリフラワー
買って来たまま放っておいた、冷蔵庫の中のカリフラワーを、そろそろ料理してやろうと思って、豚肉とリンゴを取り出したが、私のいつものくせで、テレビの料理番組なんて、横目の片目で見てるもんだから、材料がこの三つということしか覚えてなくて、味付けも手順もまったく記憶にない。というか、そもそも聞いていない。
ここまで来たらもう知らねえよと思って、全部を適当に切って煮て混ぜ合わせたら、そこそこおいしい煮込みができた。残ったカリフラワーとムキエビのゆでたので、えーかげんなサラダを作って、一応おかずをでっちあげた。ブロックで買ってた豚肉も切り分けて、それなりのポークステーキをこさえる。これもうまかった。しかし、めちゃくちゃな食生活だなあ。行き当たりばったりもいいとこだ。
兵庫県知事選と選挙違反の報道が一段落したようだ。中身は全然一段落していないが、何が選挙違反になるかという、解釈を重ねるだけでは限界もあるのだろう。
何かまた新しい怪しげな暴露記事も出ているようだが、私としては人様の自宅の前で脅迫まがいの、いやそのものの拡声器での雑言を吐いて「自殺されても困るからこのへんにしとくか」と放言して引き上げたり、それで家人の精神を壊したりした行為の方を、もっとしっかり取り上げてほしいよ。闇バイト犯罪と同等ぐらいの行為だし、支持者がそういうことしてるのに何の反応もコメントも出さない候補者というのも、ちょっとあり得ないんじゃなかろうか。
それにしたって一番困るのは、この手の情報やニュースをXで拾っていると、どうしてもしょうもない人物の顔写真がずらずら並んでしまうので、連日うんざりさせられることだ。おまけに松本なんとか氏の復帰問題も加わると、ますます見たくもない顔ばかりが並ぶ。
すっかりいやになってしまって、すんでのことに毒消しか口直しに(毒をもって毒を制す、じゃなくて)、ゴールデングラブ賞の授賞式に金ピカメイクで現れた辰巳涼介選手や、ホークスのファン感謝祭に半裸の女装で踊っていた野村勇選手たち若手の画像でも貼ろかいなと、世紀末的な誘惑にかられていた。…結局誘惑に負けたやんね(笑)。
まあ辰巳選手は前からこんな感じだし(ずうっと昔のバラエティ番組で彼について秋山翔吾選手が言ってたことが忘れられんのよね。秋山選手の話がうまかったのもあるだろうけど)、ホークスの若手はこんなかっこうしていても妙に清々しくてやたら健康的なのが、逆に不思議ではあるのだが。後ろで爆笑してる銀のスーツ?が似合いすぎの周東選手の方が、いやに色っぽくなまめかしくて妖しい感じがするのも何だか画面的に出来すぎている(笑)。
「砂と手」シリーズの方だけど、今ちょっと装丁をお願いしてる方のパソコンの調子が悪く、予定が延びてるその間に、全八冊の原稿の最終チェックをすませてしまえという野望にかられたものだから、連日の突貫作業で死にそうになっている。八冊中の五冊まではすませたのだが、あと三冊を片づける前に、ちょっと休憩しようかなあ。このまんまだと、いくら何でも身がもたない。仕事は片づけたいのに身体が動かない。絶対に言っちゃいけない冗談だけど、覚醒剤にはまってしまいそうになる人の気持ちが、ミクロン単位だけど、ちょっとわかるような気さえする。