別れの夜
明日、新しいエアコンが来て取付工事をする。
今のエアコンはこの家が出来た時以来、ほぼ十五年間働いてくれた。
まだ問題なく動くのだが、さすがに古くなって来て、この夏の猛暑を思うと、何かある前に新しくしていた方がいいと、信頼できる電気屋さんのすすめもあって、買い替えを決意した。
でも、まだちゃんと使えるだけに、別れを告げるのが申し訳なくて、悲しくてしかたがない。
この数日、寒かったこともあり、最後の名残りを惜しむ気持ちで、ずっと毎晩入れていた。
似たような写真ばかりで恥ずかしいのだが、いっしょに過ごす最後の夜と思うと、つい全部あげたくなる。明日はもう、この一角の風景はちがったものになるのだろう。
「砂と手」の全原稿の最終チェック、無理そうとあきらめていたが、昨日の朝から腰痛も治まって、思いがけなく順調に仕事が進み、さっき、八冊全部のチェックが終了した。表紙の絵も一応そろっているし、これで何とかなりそうだ。なじんだエアコンを送り出す夜の、いい記念になったかもしれない。
とか何とか感傷や達成感にひたってる場合じゃなくて、明日、電気屋さんが工事に見えるまでに、エアコンの前の床に広がっている荷物をすっきり片づけないといけないのだが、うう、間に合うのだろうかねえ(笑)。
赤旗日曜版を持って来てくれたむなかた九条の会の仲間と、選挙結果について、おしゃべりをした。兵庫県知事選のごたごたについても話したが、「もう何が何だかわからんですなあ」と、さじを投げておられた。まったく、あまりにあり得ない怪しげな展開がたて続くから、まともな人には近づきたくもない感じだろう。
こっちも忙しいから、ちゃんとネットも見てないが、数日前には内部告発をして自殺した人のパソコンにわいせつな記事やその他がいっぱい入っていたという話が暴露されて攻撃や批判の書き込みがあふれていた。
何でそのかたのパソコンの中身が暴露されるのか、その正確さの根拠も何も示されていないし、暴露した人が例の他人の家の前で拡声器で暴言をどなるのと同じ人だし、もっと基本的にはパソコンの中にどれだけいかがわしい内容があろうとも、知事を告発した内容には何の関係もないし、いろいろ突っ込みどころしかない話だが、それより何より、内部告発でもしようかという人が、パソコンやメモリーに、いかがわしいサイトの閲覧記録とかどっさり残したままにしておくなんて、別に江戸川コナンや杉下右京でなくたって、「はい?」としか反応しようがないだろよ。これで大騒ぎして告発者を攻撃してる人たちって、できの悪い火曜サスペンス劇場程度のドラマなんかも見ないのかね。力ぬけるわ。