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一喜一憂、一進一退。

◇いやすべて、天下国家に関係ない、くだらんことですが(笑)。

昨日また田舎の実家に日帰りして、片づけにはげんで来ました。行く途中の道は、どこも桜がまだ満開で、日本に生まれた幸せをかみしめました。まあ砂漠にいれば砂嵐が、北にいればオーロラが見えるから幸せと思うんだろうけど私は。

で、実家の向かいの土手の桜が、村の人たちが何を考えたのか、初めてじゃないかな、ちょうちんつるしてライトアップしてるという話は前にもしましたが、ひなびた感じが実によくて、そのへんからキツネの神様でもひょろひょろ出て来そうな雰囲気が何とも言えず、でも前回は、あの下を通って帰ろうと思っていたら、遅くなりすぎてちょうちんが消えてしまってがっかりしたので、今夜はそうはさせないと、片づけもいいかげんで切り上げて、8時過ぎに出発、ちょうちんと桜のそばの大きな石の鳥居をくぐって車を走らせて帰りました。

母が田舎の家にいたころ、私が夜遅く帰るのを危ないからといやがって、私は「ひと眠りしないで今出発して途中で眠くなる方がよっぽど危ない。あんたがそう言うなら、今出てもいいけど、どうせ途中のコンビニの駐車場か、あぜ道のそばで、夜中過ぎまで爆睡することになるんだよ。それとも居眠り運転で事故って死ぬかどっちかあんたの好きな方でいいけど」と、怒って言い返していました。大人げないけど、今思い出しても頭に血が上るぐらい腹立たしかったです。
今はそんなことを言う母もいないのが、淋しいどころか、こんな幸福があるかと思うから私もまだまだ元気なんでしょう(笑)。ゆうゆうと戸締りをして車を出して、見送る人も心配する人も誰もいない家を後にする快感といったら、もうこたえられません。どうでも戦争があって行かなくちゃならなくてということになったら、家族や妻子なんて絶対いない方がいい、と福永武彦「草の花」の汐見の出征の場面を思い出しながら考えています。あー、ほんとにもう昔から私はこんなとき、絶対自分が男であるとしての想像しかできないのよね。

実際、夜の道はすいていて、制限速度をきちんと守って走っていても、昼間より30分どうかすると1時間も早く帰れてしまうのです。車のライトに浮かび上がる庭の金網の中では、カツジ猫が背伸びをして木の柱でつめをといでいました。
うれしくて、かわいいけど、それは、おー、無事でよかったという安心でねえ、こいつがいなくなったらなったで、きっと自由に出かけていつでも帰れる喜びを私は満喫するんでしょう。

◇ところで、福岡教育大学の学長退陣要求の署名は、新学長が就任後も継続される模様です。さっき見たら勝山吉章先生が署名して下さったようで、コメントも寄せておられました。さすがは短くて要を得たコメントで、このように書きたいものだと思ったことです。
どうぞ、ひき続き、拡散して下さるようにご協力をお願いします。

◇あ、タイトルの意味は、まだいろいろあるんですが、ちょっとごはんが炊けてしまったので、また後で来ます(笑)。

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カツジ猫