一日遅れましたけど。
◇五月の予定だった、実家とこちらの家とのベッドを二つずつ入れ替えて、部屋を最低限片づけるという大事業は何とかやってのけました。何しろもう、昼間が暑いのでねー、ばてて寝てしまうのを、何とかかんとか掃除機をかけ、冬のカーペットを干して片づけ、部屋を夏仕様に変えました。ふう。おかげで今朝は町内会の区費を納めに公民館に行かねばならなかったのを、危うく忘れるところで、ぎりぎりで車をすっ飛ばしてすべりこみ、すんでのところで間に合いました。
片づけたと言っても、周辺地帯はまだまだで、今から夏までが勝負です。でもまあ何とか仕事のできる体制にはなりかけているかな。
◇ウツボカズラはネペンテスとかいうらしいけど、何が気に入らないのか、虫をとらえる袋のふたが茶色に腐って袋も何だか色つやが悪い。キッチンは空気がこもるのかなと風呂場に移してみましたが、夜は寒いからかえってよくないかな。いろいろと気を遣うことです。
◇DVD「刑事コロンボ」のセレブな犯人たちが、ものすごいエネルギーで完全犯罪を完遂するのを見ていると、自分がひどく怠けているようで反省し、励みになります、って、どっかちがうだろ。
昔、コロンボがノベライズ小説になって出版されたことがありました。ハヤカワポケミスだったかな。その解説に誰かが、面白い、楽しいとほめた後で、「本だと最後のテーマソングが聞こえてこないのが残念だが、まあそれはぜいたくか」とか書いていましたっけ。
このDVDもなつかしく面白いのですが、終わったあとの最後のあのテーマのメロディーがねえ、入ってないのが回を追うごとにものたりず、欲求不満になりそうです。葉巻の紫煙がたちのぼるような、あの何とも言えないいい雰囲気のテーマ曲がもう一度聞きたいなあ。
◇あ、そう言えば数日前に「ガザに盲いて」読んでしまいました。案外早く読み終わったような。かわいい子猫の見事な描写があるかと思うと、あっという間にその子猫、病気で死んでしまったり、シェイクスピア「オセロ」の舞台を描いたみごとな長い文章があって、わー、「オセロ」の話を授業でするとき、絶対使えるよこれと思っていたら、その直後、舞台に感動した女性と主人公がとんでもないことになったり、まあいろいろと面白く、長い考察や思索もなかなか味があって、読み終わったあとでも、小説の世界がまだ肌にまつわっているようです。快くすいすい読める最近の小説とはちがって、身体の中にしみこんで来るような濃厚さがあります。
寝る前に読む本がなくなったので、ネパールの現代女流作家たちの短編集と西田耕三さんからいただいた本「怪異の入口」を読んでいます。西田さんの本は、その前の本「人は万物の霊」もそうだったけど、おもちゃ箱をひっくりかえしたような豊かな面白さで、楽しめます。
◇カツジ猫は毛が抜けたからか、何だかやせて見えます。こいつほんとに、毛がふわふわででかく見えるけど、本体はぺそっと頼りないんですよねえ。腰のところなんか、私が中指と親指を両手で輪にするとつかめてしまうぐらいです。たしかもう三歳か四歳だから、これ以上は大きくならないだろうし、こんなもんなのかなあ。そして、あいかわらず、ベッドのはしの方にいて、私に抱かれに来てくれません。
◇さあ、とにかく、明日からはもう仕事にかからねば。朝は草取りもしたいのですが、雨もふるらしいから難しいかもしれません。