怪しい趣味。
◇コケサンゴはまだ元気で、赤い実もきれいです。これを買ったお店に残っているコケサンゴは、どんな風だろうと、またよこしまなライバル意識を満足させに行って、やっぱりウチのがきれいだわーとひそかに喜んでたら、「これはどうですか」と、食虫植物のウツボカズラをすすめられました。
昔、植物図鑑で見たことはあるけど、実物は初めてで、案外色も形もおとなしく、かわいくないこともないですが、何しろ食虫植物なわけですから「ハエとか食べるん?」と聞くと、「食べるはずです」とのこと。別の常連のお客さんが「うちの事務所にハエがいたから、持ってきて箸でつまんで入れて見ようか」とか言って、皆で盛り上がって気がついたら買ってました(笑)。
うちにハエはいませんが、庭の草取りをするとき、そろそろ蚊に悩まされるんだよねー。持って行ってそばにおいといたら、蚊取り線香のかわりにならんだろうか。
今はキッチンの棚に、ハーブと並んでおいています。あ、そうか、ハエはいないけど、ごくたまに、小さなハエ取りグモがいるんだよね。かわいく、ぴょんぴょんとジャンプしてるやつが。気づいたらつまんで外に逃がしてるのだけど、あれがまちがって飛びこんだら、ちょっとかわいそうかも。どうしよう。
◇でも最近私は何だか悪趣味な怪しげなものを味わいたくなってるような気がする。近くのゆめタウンが何を思ったかJRの忘れ物の特別セールをしてて、山のような傘とか、3500円のカメラとかが売ってあって、何か買ってみたくなる。ついでに「ニューヨーク冬物語」を見に行った映画館が、近いうちにやるらしい「花と蛇」の最新作も何だかちょっと見たいんだよねー。
◇カツジ猫の首輪は、和風の刺繍入りで赤と黒のそこそこゴージャスなやつだったんだけど、3年もたつとさすがにぼろぼろになって糸がほつれてきてた。新しいのを買ってやろうと思ったが、なかなかこれというのがなく、今日やっと真っ赤な革でぬいとりがしてある、似合いそうなのが見つかって、さっき付け替えてやった。きげんよく飛び回ってるから、いやじゃないんだろう。思った通りカッコいいのだが、ふさふさの首毛に埋もれて、あまり見えないのが残念だ。
◇論文は書けないし、九条の会のちらしも書けないし、毎日いらいらもどかしい。あれこれ悪趣味なことに走りたくなるのも、やっぱり逃避なのかなあ。