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一触即発

最近忙しくてテレビはまったく見ていない。それだけに耐性がない。今朝、郵便局に行こうと車を出したら、カーテレビがいきなり世界の終わりのような絶叫をしてるので、何事かと思ったら、水泳かなんかの中継だった。何となく、正気の沙汰ではないとびびった。

結局メダルはとれなかったようだが、その後のインタビューで、試合後の選手がいい意味で、けろり、さらりと深刻さのない応答をしていたので、ああやれやれと胸をなでおろした。たまたまなのかな。私が運がよかっただけかな。

そして帰って、パソコンのニュースを見たら、別の若い女性選手が、試合後に、オリンピックに反対の人たちを見返してやりたかったと発言していて、ネットではとぼけるなという怒りの声が殺到していた。
まずい発言なのは知れているが、まあどうせ十代の若い子が、つい本心を口走ったのだろうと思いつつ読んだら、二十四歳とやらで、そりゃいくら何でもちょっと軽率じゃなかろうかと驚きながら、元の記事を探したが、見つからない。

さっき見たところでは、ご本人の発言としては、自分に攻撃的な批判をよせた人たちに対して言ったのが、反対派全体をさすように報道されてしまったのらしくて、記事は削除だか訂正だかされたらしい。

いろいろと、一触即発の危険な状態だなと痛感する。どーでもいいが、アーサー王伝説で、キャメロットが滅びる最後の戦いのきっかけって、和平会談を野原で開いてるとき、蛇がいたのを騎士の一人が斬ろうとして、剣を抜いた、その光で皆がパニクって戦闘開始になったのだよねたしか。

でも、これと言うのも、結局はオリンピックを強引に開催した政権が、金メダルや選手の活躍で人気回復しようとして、徹底的に選手を道具と盾に使っているからだよね。本当に見ていて恥ずかしい。そういう意味では、どんな発言をしようが態度をとろうが、選手は皆とことん気の毒だ。

それにつけても、子どものころよく見た、いろんなドラマの出産場面を思い出す、と言ったら、何のことかと言われそうだが、それはまた、明日にでも。

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カツジ猫