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不穏な気配。

◇最近なかなか書きこみに来れないのは、いろいろ忙しいせいもありますが、もうほんとに腹の立つことムカつくことが多すぎて、これでも私は天下国家のこと以外は、ブログであんまり怒りちらさないようにしてるのですが、絶対、個人的なことで怒りを書きちらしてしまうなーと思うと、ついつい筆つうか指つうかが鈍るわけなのですよ。

しかも、悪口ぶちかますターゲットがねえ、正確に傷ついてくれるとまだいいんだけど、なぜかどうしてか、待て待て待てあんたのことは言うとらんとあわてたくなるような、全然こっちは怒ってない人がわがことのように反省し、でもって、私を怒らせた当の本人は、まったく自分のことと思ってなくて、まったくもうその通りですーなどと、もみ手しながら、カエルの面に水みたいな、けろりんとした態度で、共感したりするもんだから、ますます話がややこしくなる。あ、ひょっとして、うすうすは自分のことと思うから先回りして共感して防御したつもりになってるんだろうか。アホやなあもう。

こういう人たちに共通するのって、どこかもう自分を圧倒的に偉いと思いこんでいて、世界も周囲ももちろん私も、自分にかしづき奉仕して成長発展させるためにあると信じて疑ってなくて、私を思いきり傷つけているとか、ものすごく不快にしてるとか、超超超失礼なことしてるとか、まったく気づいてないのですよね。

私は人をふみにじる人も鈍感な人も、実はそんなにキライじゃないので、それどころかけっこう好きかもしれなくて、たいがい自分がバカにされてもコケにされても、基本あんまり、つうかほとんど腹は立たないんですが、ただ、それから半年後とか数年後とかに、その人自身が自分のことで、すごく傷ついて怒ったり悩んだり悲しんだりしてるのを見ると、「おおっ、おまえのその無神経で鉄面皮な面の皮と、毛だらけの心臓は、人の感情には反応しないだけで、自分の苦痛や不快には、最高級のレーダーに切り替わるんかいそうかい知らなかった、そんな基準で生きてるんなら、こっちもそのつもりで言わせてもらうがなあ、三年前のあれはどうよ」などと、冷凍保存してた記憶が全部よみがえって、相手をけったくりたくなるんですが、キャラママさんの猫と同様、その時に怒らないとわからないだろうと思うから、結局そのままにする。
しっかし、この長期にわたる怒りの時間差というかタイムラグは、私もだけど相手にとっちゃ困るだろうなあ。何かした後数年たって、いきなり私からひそかに見限られるわけだから。

…とか書いてたら、きっとまた、これ読んで「あ、私のことだ!」と全然関係ない人がショック受けたりするんだろうなー。いやんなる。

◇そんなこんなで、くさくさして、またしてもDVDを見まくってます。「キャッスル」が案外いけたかなー。アホな売れっ子作家の男と、敏腕刑事の女とのカップルの組み合わせ方が、なかなかよろしい。

うちの近くのDVDレンタルショップの大型店二店は、どっちも相手をつぶすまでやめない気らしい死闘をくりひろげていて、頼むから適当なとこで両者共存の道をさぐっておくれでないかと、こっちが頼みたくなるぐらい価格崩壊競争にはまってってる。もはや旧作は皆50円、一方が1のつく日は新作も半額ぐらいにし、もう一方は準新作を100円にした。ありがたいより心配で、弱気な私はおろおろと、両方の店で交代に借りたりしている。
で、1のつく日に新作の「ホビット」を借りた。私はガンダルフのイアン・マッケランがキライなので、このシリーズを楽しむのはいたく不利だけど、まあなかなか雰囲気が濃厚で面白く楽しめた。ワトスン君(としかもはや覚えてない)も、いい感じだった。

今日は「レ・ミゼラブル」のDVDが思いきり安く売ってたのを買ってきて、さっそく見た。小さい画面でも迫力で、原作の力もあるけど、よくできているなあ。ジャン・バルジャンは主人公でありながら狂言回しでもあって、フォンテーヌやコゼットや学生たちが次々中心になって画面をひっぱって行くバランスのよさが、実に快い。

子役のガブローシュも見ごたえがある。私は何でか、子役ってあんまり好きになれなくて、特に日本の子役は皆、気味が悪くてしかたがないのだが、このガブローシュは悪くない。
そういや、「スマッシュ」に出てた12歳とかの、でもものすごく老成した感じのすごい子役も、いい意味で気味わるかったけど、とても魅力的ではあったっけ。

おっともう、こんな時間か。おやすみなさい。

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カツジ猫