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地味な紙面

※雨の中を実家に帰って来ました。家の周囲は一面が水田で、こうやって窓辺に座ってパソコンを打って居ると、庭の向こうに緑がかった水面が静かに広がって居て、まるで島に住んで居る様な気がします。
昨夜は遅くに着いたので、川は見えませんでしたが、水嵩が増して居るのか、水音が此処まで届いて来ます。
今日の午後までは雨だとニュースで言って居たので、家の中の仕事をしようと予定して居たのですが、今は少し小降りに成った様なので、墓参りにでも行こうかと考えて居る所です。

此の家は昔気質の腕の良い大工さんが自分の気に入った様に建ててくれたせいか、しばらく留守にして居て帰って来ても、少しも荒れた様子はなく、がっしりと頼もしげで、守られて居る気分がして大層安らぎます。
もう少し片付けたら、もっと良いのでしょうけれど。(笑)
昔叔父と叔母が使って居た古いベッドもマットレスが上等なのか、非常に快適に眠れて助かります。

此の家の建って居る土地は、長いこと亡くなった祖父の名義の侭だったのですが、八年程かけて色々手続きをし、先週やっと全てが終って私の名義に変更出来ました。相続権の有る大勢の親戚に協力して貰い、弁護士や司法書士の先生方にも手伝って頂いて費用も少なからずかかりましたが無事に済んで肩の荷が下りました。此れで私がどうなっても相続した方は手続きに其れ程苦労はしないでしょう。
今日、此の事も御墓に報告して来ます。

※キャラママさん

都議選の翌朝の報道は自民党公明党の勝利はある程度予想できて居たでしょうが、共産党の躍進は其れなりに話題にして良さそうなのに、大変地味な報道ぶりで、何だか笑えました。どう報道して良いのか分らない雰囲気とでも言ったら良いのでしょうか。維新の会を初めとした新興勢力の成果にはあれだけ毎回どんちゃん騒ぎをして居たのが嘘の様です。
私はレコード大賞からAKBの総選挙から、歯の浮く様な雰囲気の大騒ぎはどうにも好きに成れません。まだしもタレントならともかく政治を其の様に扱うのを、毎回嫌な思いで見て居たので、今回の此の様な報道には少しほっとして居ます。

キャラママさんが分析して居られる、自民党への批判が小泉首相から民主党、維新の会と、全然対立しても居ない存在へ反らされ続けて来た事は、全く其の通りですが、何故そうなったかと考えると、マスコミの罪が大きいですねえ。
良心的民主的と言われる、そしてネット右翼の方々からは標的になるような番組や新聞も、全てこぞって、此の流れに皆を誘導して来ました。その露骨さと言ったら呆れるばかりで、此れが報道関係者が高い意識で政治に関わる事だと勘違いして居るとしか見えませんでした。

自分の意見を明確に述べる勇気はなく、最低限の資料に目を通す努力も怠って居るとしか見えず、中途半端に適当に世論を誘導して責任は取らない、此の様な報道の数々がどれだけ日本を迷走させたか、しっかり覚えて置く必要があります。これで終わる事とも思えませんしね。

※「大学入試物語」も面白く拝見して居ます。
ちょっと思ったのですが、末端の現場の受験会場での「公平」には異常なまでに神経質になる感覚と言うのは、キャラママさんのおっしゃる「そこに来るまでの、教室の外の不公平さ」、つまり貧富の差とか環境の差とか、そういう事を少しでも改善しよう(例えば生活保護の家庭の児童が塾や大学に幾らでも行ける様に援助すると言ったような)とする努力は一切放棄して考えすらもしない精神と、表裏一体なのではないでしょうか。そこに目をつぶった分の罪悪感もしくは暇な時間とエネルギーが、そういう馬鹿馬鹿しいまでの「公平な試験場」幻想に繋がるのかも知れません。

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カツジ猫