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九条の会10月のチラシ。

(「むなかた九条の会」で6日に駅前で配布するチラシの原稿です。どうぞご自由に、お使い下さい。)


ゆれ動く日々の中で、手放してはならないもの

 このチラシを皆さんが読まれるころには、政党の再編や野党共闘がどんな状況になっているか予想もつきません。それほど目まぐるしく情勢は変化しています。
 このような中で、一番悩んで困っておられるのは民進党の皆さんでしょう。
 むなかた九条の会の中にもたくさんの民進党の支持者がいます。議員の皆さんともいつもいっしょに活動してきました。
 現在、新党への参加や無所属など、さまざまな道を議員の皆さんは模索されており、それぞれの道を選択されるでしょう。
 けれど、どのような変化が訪れようと、憲法九条を守り、戦争につながる動きを許さないという人や政党や団体とは、私たちはこれからもずっと、ともに歩み、支えあっていきたいと、あらためて決意しています。

 民進党の議員や支持者に対して、「希望の党」は、「安保法制」と「改憲」を認めることを入党の条件にしました。これはこの党が、目的も本質も、安倍首相の自公政権とまったく同じことを、あらわにしています。
 にもかかわらず新聞やテレビが、まるで安倍政権と対立する存在のようにとりあげているのは、奇妙を通り越して異常という他ありません。
 私たちむなかた九条の会は、「希望の党」は安倍政権と同一かそれ以上に、平和と民主主義にとって危険な存在と考えています。この政党を支持し、支援することは、安倍政権を追いつめることにも、おびやかすことにも、決してなりはしないでしょう。

 民進党の議員の皆さんを今回苦しめているひとつは、政党の公認がなく無所属で立候補した場合、選挙カーやビラの配布に厳しい制限がかかり、圧倒的に選挙活動がやりにくくなることです。
 私たちも九条の会として、いくつかの選挙に関わる中で、無所属で立候補する不利も含めて、公職選挙法がいつの間にかものすごく厳しくなり、候補者の政見を伝える場がほとんどなくなっているのに驚きました。
 国民が政党や候補者のことを知る機会や情報を、こんなにも制限しておいて、投票率が下がったと嘆いたり、選挙に行こうと呼びかけたりするのは、国民に無関心という罪を着せながら、本当は選挙に関わらせたくないとたくらんでいる悪人たちが、どこかにいるのではないかと疑いたくなるほどです。
 
 棄権や無関心、失望や絶望さえも、もしかしたら、そういう悪人たちの計画に乗せられてしまうことかもしれません。皆さん、あなたの一票を握りしめて手放さず、投票所に行きましょう。未来を、命を、人の手に渡さないために。

                  2017.10.2.
                     むなかた九条の会世話人代表 板坂耀子(福岡教育大学名誉教授)

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