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二者択一

久しぶりに行きつけの花屋さんに行って、切り花とパンジーの苗を買おうと思っていたのだけど、病院に行っていつもの血圧の薬をもらい、クリーニングを出し、パソコンのプリンターのインクを買い、ハガキを出し、プラスティックごみの大袋と、古紙の束を15キロとをそれぞれ別のスーパーの処理場に出し、猫にわけてやるお刺身と、サラダ用のきゅうりや何かを買って、途中でちょっとお茶飲んだりしたら、もうまっ暗になって断念。明日の朝、買いに行けるかな。苗はもう売れてしまってるかもしれないな。
洗濯物も午後から干したら何となく湿ってて、みっともないけど、明日までそのままにしとこう。あっ、昨日九条の会でもらって来たいろんな催し物のチラシを、表の掲示板に貼ろうとしてたのに、それも忘れた。これも明日かな。

「ウォーターシップダウンのうさぎたち」、映画館で見たのにあらかた忘れていて、DVDで見てるといちいち新鮮だ。画面も美しいけど、全体にけっこう暗い。ユリカモメのキハールくんの明るさ(色も性格も)が、いい味出してる。でも、これが後半にしか出て来なくて、前半ずっと沈んだ不気味な雰囲気で引っ張るんだから、いい度胸っちゃいい度胸だよ。

(以下ネタばれもあります)最初、今までいた村を出て行くとき、女の子のウサギの声がしたので、女のウサギ、この時点では原作ではいなかったじゃんと思っていたら、すぐにあっさりトンビか何かにさらわれてしまって、バイオレットなんて一応名前もついてるオリキャラなんだけど、その扱われ方に、ちょっとムカついた。いいけどさ。

今朝は一念発起して、上の家で古紙をまとめて片づけた。まだごく一部で、先は長いんだけど、今年中に何とかできないかしらん。
ついでに、テレビのたまってた録画を消したりDVDに保存したりしていたら、もう昔も昔去年の暮れや今年の正月の特別番組もいくつかあって、プロ野球のホークスが優勝して、ゴルフ大会やハワイ旅行で楽しんでいる映像も出て来た。この間戦力外になった松田遼馬選手が高橋礼投手と楽しそうにイルカと遊んでいたり、肘を傷めて手術中の甲斐野投手が陽気に仲間とゲームしていたり、退団した内川選手が生き生きとゴルフで活躍したりしていて、時の流れをつくづく感じた。ホークスについては、昨日ネットで見たこの動画もいろいろ笑ったんだけど、厳しい競争の中で、この雰囲気を維持して行くというのは、なかなか奇跡的なことかもしれない。

コロナの感染者が全国で増えつづけていて、私もジム行きの再開を年内はあきらめようかと思い始めた。くやしい。それにしても医療関係者があれだけやめろ、やめてくれと言い続けているのに、GO TOキャンペーンをやめない政府は、正気の沙汰とは思えない。事態が急を要するから査読の間も惜しんで結果を報告した論文を「査読もしてないから」といちゃもんつけて無視するなんて、本当にどうかしてるんじゃないのか。テレビのニュースやワイドショーもバカのひとつ覚えみたく、「経済のためにはGO TOが必要なわけですが」とか、コロナ抑止と経済との二者択一図式を作るなよ。

ほんとにほんとに私はくだらんことしか思い浮かべない人間だから救われないけど、昔、細川智栄子という方の「王家の紋章」というすごい漫画があってだね。今もまだ続いてるんじゃあるまいな。やたら人気はあったんだけど、デッサンは狂ってるわ、設定に無理があるわで、もうすごすぎるからつい地獄を見たい心境で、連載を毎週立ち読みしてた。
んで、もう一番イラついたのは、ヒロインが苦難にみまわれて、拷問されたりいろいろひどい目にあうんだけど、それって、普通に工夫したらすぐ避けられる状況なわけよ。そこを勝手に二者択一にして、歯をくいしばって耐えてるから、あんたもうこういう場面にしたいだけやろってわかる恥ずかしさも含めて、ほんとに見るに耐えなかった。そうやって、もだえながら毎週見ては悪口を言ってた私と友人たちもマゾっちゃあマゾだけど。

で、その「根っからせんでもいい二者択一」というやつを、毎日思い出すのよ。経済のためにGO TOやるのとコロナ防ぐのと、どっちが大事かと深刻な顔してる人たちを見ると。経済と予防とがどうして両立できないんだよ。しちゃいけないっていう法律でも閣議決定したのかよ。
昨日の九条の会で代表の若い先生が「今の政府は、自分たちが選んだ識者や専門家の意見さえ聞こうとしないという点では、もう前代未聞です」とあきらめてしまったのか、せせら笑っておられる調子で言われてたけど、ほんとだよ。政治でさえない、自分たちの都合が、すべてに優先するんだね。

さすがに内閣支持率が落ちたというから、見てみたらまだ50%超えてるじゃないの。もうこうなったら国民も自虐史観どころか自虐政治意識としか思えない。あれだね、坂道を転げ落ちる手押し車の取っ手を離す勇気がなくて、いっしょに谷底に落ちる人間心理ってほんとにあるんだわ。

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カツジ猫