冬の村
実家に帰って居ます。
此の辺りは夜に成ると月の光と街灯が川の水に映って居るだけで、風情が有ったのですが、昨夜対岸の向うの村の何処かでイルミネーションを点けた様で、青と赤の光が瞬いて居ました。綺麗でも何でも無く一寸がっくりしましたが、土手の枇杷の木が丁度邪魔をして我家の窓からは余り見えないので救われて居ます。
我家と畑を一つ隔てた小さな稲荷神社も改修が行われて居る模様で土手が通行止めに成って居ます。此の前、母に話すと「あそこは蝮が多いから気を付けないと危ないよ」と言って居ました。
工事に追われた蝮達が我家の裏庭に来たら困ると思って居ましたら、丁度植木屋さんが来て庭の剪定と草刈りをして呉れて、庭木は皆真ん丸の綺麗な形に成りました。嬉しいのですが、又御金が出て行くと思うと心配です。
数年前に家を新築して間も無く植木屋さんが植えて呉れた、黒文字の木がすっかり大きく成って居ます。「一杯花がついて居るなあ。花が散ってから枝を詰めよう」と植木屋さんは言って居ました。春先に他に先駆けて薄紫の煙の様な美しい花が咲くのです。
猫のモモも元気で太って居ます。ブラッシングして遣ったら喜んで盛大に喉を鳴らして居りました。
今日は御歳暮を持って回ったのですが、どちらの御宅も御留守だったので今度帰った時に出直します。