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初詣というよりは

昨日の夕方、ポストに年賀状を出しに行くついでに、いつもは行かない近くの小さい神社に初詣に行こうかと思って、行ってみました。本当に氏神様みたいな小さな神社ですが、地域の人たちからは大切にされていて、その名も尾降(おさがり)神社というのです。私は誰かに、昔このへんに降臨ましましたかした龍の尻尾が垂れ下がって地面についた場所という由来を聞いて気に入っていたのですが、今ネットで検索したら、ちがうみたいですね(笑)。

もう十数年も前に組長をしたとき、掃除や何かにかり出されて行ったことがあり、正月にはしめ縄をかけ直したり、裏の城山に登る人を送迎する焚き火やお酒のふるまいがあったりして、ちょっとはにぎやかだったのですが、今年はコロナだし、そんなものもなかろうとは思いました。しかしまあ灯ぐらいついてるかと思って、何とか記憶をたどって村の狭い道を進んで行ったら、母や叔母の方向音痴は私には遺伝してなかったと見えて、迷いもせずに、ちゃんとさがしあてられました。

だけど、もう、灯もひと気もなく、真っ暗け。一応手探りで階段を登って、闇の中で鈴を鳴らしてお賽銭あげて、一年の無事を祈って帰りましたが、初詣というよりは、丑の刻まいりみたいでした。そのあと、ポストをさがして回り道をして帰ったら、一万一千歩歩いてました。ほんとにもう、どんな年になるんだか。

今日は日曜なのに、年賀状を配達してくれて、おかげで出していない方への返事を書けました。あのねー、でもさー、私、数年前から、少しずつ出す方を減らして行っていて、「来年からは出しません。そちらからも出さないで下さい」とお断りも(もっとていねいな言葉で)さしあげているのに、それでもやっぱり送って来る方の心境って、もうどんなんですかね。どう考えてもわからないんですが。
今年はとうとう、そういう方々には、「来年からは受取拒否させていただきます」とお返事を出してしまった(もっとていねいな言葉で)。正月早々、こんなハガキを受け取る人も気の毒とは思いますけど、正月早々、こんなハガキを書かなきゃならないこちらの気持ちもわかってほしいわ。

まあそれにしても、この調子じゃ、宗像神社や、故郷の宇佐神宮にお参りできるのなんか、いったいいつになるんだろ。せめて、以前に買ってきた鳳凰や亀や鯛のお守りを並べて拝んでおくとするか。鯛は宗像、あとの二つは宇佐のものです。こうしてみると、でかいね、鯛は。

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カツジ猫