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前進は混乱

いろんなことが、そこそこ順調前向きに進んではいるのだが、そうなるとそれにともなって、仕事も増える、うまく行かないことも増える、むしゃくしゃもいらいらも増える、追っつかない仕事も増える、というわけで、メールの返事もいろんな更新も後手後手にまわり、不義理もしまくり遅刻もしまくり自己嫌悪も増大、というわけで、やけになって、DVDの「母と暮せば」「おっさんずラブ」「巨獣大乱闘」「ビハインド・エネミー・ライン」と、正気の沙汰ではない取り合わせのラインナップを借りて来て、適当に見て脳みそをかきまぜている。案外どれも面白いのは、こっちの頭がおかしくなってるからだろうか。

私がこんなにだらけている間にも、パソコン担当者の方はきっちり仕事をしてくれて、「小津久足の紀行文」はじめ、落ちていた論文を「研究の沼」に収録して下さり、昔学生と作った黄表紙の紹介パンフレット「かしおぺあ」もアップしてくれました。ありがたや。

「かしおぺあ」は、見開きで見る部分が多いので、これだとわかりにくいかもしれません。スマホの画面も考えると、こうするしかないのだけど、できればダウンロードして、左右をつなげてごらん下さい。たぬきのタマタマ八畳敷の場面とかもね(笑)。
ついでに「動物登場」の本が四万円や五万円の高値になってるということも教えてくれました。もう、本当に責任感じる。中身だけなら、ほぼここの、「朝の浜辺」で読めますからねー。

この本がこんなに値上がりしてるのも、多分このホームページのトップで、版元にも在庫がないことをお知らせしたからでしょう。商品価値はすなわち希少価値なのね。マーク・トウェインの人を食った短編の中で、イヌイットの娘が恋人を死刑にされる悲恋物語があって、それは彼らの中では珍しくて貴重品だった安全ピンを盗んだ疑いをかけられたからだったんだよなと、思い出したりしている。

「おっさんずラブ」はツタヤで、全四巻の内、1、2巻が借りられてたので、どーせテレビドラマなわけだしと思って、いきなり3、4巻を借りて最終回まで見終わった。前半を借りてる人に悪いから、借りた日に速攻で見て翌日返しといた。いやー、世の中がまだまだ厳しい状況なのはKumikoさんのツイログなどでも死ぬほどよくわかっているが、それにしても「ブスの戦場」とか「部長女子」とかいうシリーズの小説もあるし、「おっさんずラブ」みたいな設定のドラマがお茶の間を席捲するなんて、未来は少しは明るいわ。オスカー・ワイルドじゃないけど「人生は芸術を模倣する」のだから、こういうドラマや小説が、虚構であれきっちりと現実の映像や文章になって、人の脳裏に刻まれることの効果って、ほんとに、はかりしれないと思う。

長くなるので、他の映画の感想はまた。
写真は、もうずいぶん前の、春に実家に帰る旅の途中です。向こうに写っている巨岩は、安心院(あじむ)かどこかの「仙の岩」というやつで、なかなかの眺めでしたよ。

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カツジ猫