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効率

ひさしぶりに庭の手入れというか、草取りをした。
雑草が伸びて、ちょっともう目もあてられない状況になっていたのだけど、二時間もかけないで、奥庭の一角がかなりすっきりした。原稿書きとか資料作りとか、そんなのに比べるとガーデニングって、短時間で見た目の成果があがるもんだなあと、あらためて実感。この効率のよさも魅力なのかもしれない。

とは言え、先は長そうだ。特に上の家の玄関前の庭の雑草が目に余る。去年買った楓の苗木が枯れたかと心配してたのが、二本とも小さいながらりっぱに葉が茂っているので、それはうれしいんだけど。
奥庭の桜がさっぱり元気がないのは気になる。水のやりすぎで根腐れを起こしているのかもしれない。アリの巣が根っこにあるようだから駆除しておいた方がいいかもな。
バラは例の大輪のピンクパンサーは散ってしまったが、小さめのバラたちが満開だ。でもその一部に虫がついて、葉が全部かじられていた。虫は退治して、花だけがきれいに咲いているのを切ってきて部屋に飾った。ジャスミンはもう終わったが、かわりにニオイバンマツリが満開で、間引きかたがたつんできて部屋に飾ると、これがまたいい匂いがして、こたえられない。

グラジオラスは、かなり切って部屋に飾ったのだが、残った数本はおそろしくしゃんと立っている。グラジオラスは倒れやすいから嫌いと言ってた母に見せて驚かせたい。

チューリップも終わったが、その後に、猫よけの隙間埋めに植えていたナデシコがここに来てものすごく栄えて、庭の一角を炎のようにいろどっている。まったく予定外のうれしい驚きだ。

前に書いた、ラジオで聞いた平和学の先生の話だけど、うろ覚えで書くとこんなことだったかな。もちろん今回の件は全面的にロシアが悪いという前提ですが、
「今回のロシアの侵攻は平和学の立場からいうとショックで落ち込んでいる。こういう問題が国の間で起こるという事態は人類はもう克服したと思っていた。次の段階に取り組もうとしていた」
「今のこの状態がくいとめられるとしたら、その時期はいつまでさかのぼるかというと、クリントン政権だったころで、その時はロシアと共存する基盤が築ける状況にあった。しかしその後欧米各国はNATOの拡大を進めて、これがロシアを追い詰める原因を作った」
「ゼレンスキーの『総動員計画』にも人権的には問題がある。人には殺したくない殺されたくないという理由で兵役拒否をする権利がある。実際に今もウクライナで兵役拒否をしている人はいる。そうした自由を認めないということでは、成人男性の出国を許さない、この計画は人権を無視している」
といったようなことで、勉強になったし、納得もしました。

最後の兵役拒否についてだけど、「んなこと言ってる場合じゃない」というのもよくわかるんですが、私もこれは男性差別でムカつく、と前にここでも書いたと思います。
思えば「レ・ミゼラブル」でアンジョルラスたちもバリケードで決戦前夜の夜に、「戦いたくない者は去れ」と言って、皆で「おまえは家族がいるから退去しろ」などと、ちょっとくすぐったいぐらい崇高な譲り合いの言い争いをするんだよね、原作では。ミュージカルではたしかそこは「女子供を去らせる」みたいに変えられていて私は腹を立てたんだけど。
映画「グラディエーター」ではマキシマスが最後に仲間の奴隷たちに「戦いたくない者は戦うな」と言ってるし、こういう配慮をする場面もあるにはあるんですよね。

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カツジ猫