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南天救出作戦

朝は風もあって涼しいから、庭仕事もそこそこできるのだが、日が昇ると、ほんの数秒で同じ庭が灼熱地獄に変わって、長居するとマジ危ない。
 その中であわただしく、中庭の入り口の、ハーブと笹に埋もれて滅びかけていた南天を救出した。もう何十年も前に宗像大社の初詣か何かの時、植木市で買ったものだ。そこそこ大きくなって、正月には赤い実をつけてくれたりしていたのだが、あまりの藪に埋もれて、ほとんど枯れてしまった。新しく伸びた幹に、細々と葉がついているだけで、正直ちゃんと救出できたのか復活するのか心もとない。幸い今日は夕方からかなり雨が降ったから、何とか元気になってくれるといいのだが。

奥庭のおはぐろとんぼの数は少し減ったようだが、代わって中庭にはここ数日紋黄蝶が数多く乱舞している。小さいかわいい姿なのに、数が多すぎて今ひとつありがたみがない。よっぽど何かの葉っぱをかじってさなぎになりやがったのだろうなと思ってしまうからかもしれない。

朝が早いと、彼らは中庭のミモザの木のあちこちにくっついてとまって、眠っているようだ。写真では見えにくいが、真ん中ちょっと右側や左端上のあたりに姿が見える。本当はもっとあちこちにとまっているのだが、葉にかくれて見えない。

アップするとこうなる。ここまで近づいても目を覚まさない。

このところはまっていた「高慢と偏見」の数種類の文庫本がいっぺんにどさんと届いた。「自負と偏見」「プライドと偏見」などのタイトルもある。寝る前に読み比べてると、なかなか面白い。わりとどの訳もいいのは、多分、原文もいいのだろう。感想はいずれまた。

朝ドラ「あんぱん」と大河「べらぼう」は、どちらも佳境に入って面白いが、一方は戦後の焼け野原と闇市(場所はちがうが「火垂るの墓」の兄妹もどこかにいそうで切ない)、一方は米不足と飢饉の中で避難民があふれる江戸の町、と来ては、どこかで時空がつながってるようで落ち着かない。要人のテロも起こりそうなのが、どうかしたら、この現在にも。

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カツジ猫