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参院選の総括もどき

社民党が1議席を確保してくれたのは本当にありがたいし、れいわが議席を増やしたのも心強い。しかし共産党が改選数の半分以下の3議席になったのは、薄々予想はしていたとは言え残念だ。党本部がどのくらい予測していたのか、またどのように今後の対策を考えるのかは知らないが、私の希望が正しい方針になるかは心もとないけど、今の基本姿勢は絶対にどうか変えないでほしい。今だからこそ、守り続けてほしい。

まあ、共産党に限ったことじゃないが、まともな政党はやっぱりSNSというかネット対策を充実させて行ってほしいかな。まだまだネットを使いこなしていない人も多いから、紙媒体も口コミも大事だけれど、それはそれとして。

そして、これも長文を読む力を持った人たちを育てて保護して(イリオモテヤマネコみたいだけど)増やしていくためにも、難しく複雑な内容や詳しい調査の内容の文章もちゃんと書くのをやめてはいけないけど、これまた、それはそれとして、短く単純な文章で真実を(ええ、真実をですよ)伝える方策や訓練もしておかなくてはいけない。

口から出まかせの垂れ流しの洪水の中で、正確さや真実を守るのは並大抵のこっちゃないが、そこは共産党の能力と根性ならできるはずだ。ついでに言うならアニメや音楽やデザインなども、どんどん磨いて追求して大いに利用してほしい。自分はぐうたら暮らしていて、言いたいことを言うてると思われるかもしれませんが、その底しれぬパワーと鮮烈なまでの良心を信じているからこその、お願いです。

参政党はたしかに英国BBC放送をはじめ、世界中から「極右」と定義されてるし、まあそうなんだろうと思いますが、思えば私は極右がどんなもんか正確に知らないので(笑)、あれはもう、極右とかでさえない、なんかもっとぬるぬるした得体のしれないものという印象がどうしても先行してしまいます。だから、あの党をどうしたもんか正直よくわかりませんし、当面は、あれを支持した人たちや、これからするだろう人たちのことを考えたいと思っています。

小泉進次郎氏も参政党との連立はあり得ると、はやばやと口にしているし、立憲民主党でさえ、同じようなこと言ってるし、これじゃ自民党がいやだからと投票した人も、立憲が大嫌いなガチの右翼も、「そんなつもりじゃ」「話がちがう」と、目まいがしてるんじゃなかろうか。

自公が大幅に減ったとしても、その分が参政党になったとすればまあ数的にはとんとんだろうし、連立するにしろしないにしろ、高市氏などと組んだ参政党が自民党の少しはまともな層を攻撃して息の根をとめにかかるとしたら、自民党にとっても命取りになりかねないし、いろいろ予断は許しません。何しろ共産党以外ならどことでもくっつくと宣言してる参政党ですから(れいわと社民党のことは忘れてるのかな)、何をしでかすか、どことどうなるか、自分たちでもわかってないのじゃないかしらん。

書けば書くほどおのずとバカにした言い方になってすみませんが、だからこそ危ないことこの上もない存在だとも思っています。

こんなもんへの対策は立てようとするだけ時間の無駄って気がするので、当面私と同様に参政党と性が合わない、大嫌いだという方々に、こんなんどうでしょうという提案をしますと、せいぜい心を広く持って、意見の違う者どうし、受け入れあって、話し合うことをめざすのが、今は一番緊急で重要なことではないかと思います

無理な人はしなくていいですが、きっと今、回りにいっぱいいるはずの参政党の支持者の方々とこそ、「何で入れたん?」「どこがよかったん?」とか意見を交わしてほしいです。Xで見ていると配偶者が参政党に投票してショックを受けている人や、近くにそんな人がいたら許せないと言ってる人もいらっしゃいます。まあ気持ちは十分すぎるほどわかりますが、そんなんで絶望や絶縁しててもしょうがないので、こんなときこそ「反対意見の人も受け入れて、ちゃんと議論する」楽しみを、一人でも多くの人が身につけて、自由で平和な討論の場を作って行くことが、その技術と精神を身につけて行くことが本当に必要ではないでしょうか。冷笑もなく、マウントもとらず、相手が本音を言えないような関係を作らずに

大学教員をしていて、教師になった卒業生と話していると、反骨精神にあふれた個性豊かな学生だった人の中に、組合に入らない人が何人もいました。当時は日教組が強く、組合に入らない人の方が珍しく、そのことによって起こる差別や圧迫に反発しているとしか思えませんでした。教師だった友人の話を聞いても、学校現場の教員どうしのいじめやパワハラにはものすごいものがあり、それが組合の団結と重なることも多かったはずです。社会党の議席も平和憲法も戦後の民主主義も、そうやって守られて来たと思うと、いちがいに否定もしたくありませんが、でもやはり、私には、自分自身も含めて、そのような点でのチェックが足りなさすぎたと思うのです。

私は参政党を敵の名に値するとも思えないほどバカにしていますが(笑)、ただ、これも私の持論なのですが、親子夫婦師弟(飼い主とペットも)が似て来ると言われるように、敵と味方も似て来るものです。排除と差別を売りにした参政党と対決していると、こっちも排除や差別をしてしまいかねない。許せないこと、戦うことと、それは区別しておかなくてはならないはずです。

詳しくは、この引用の下の方を、ごらん下さい。

きゃらめる通信(20)

まあこれについては、またぼちぼちと書きます。異論反論があれば、それこそどうぞお聞かせ下さい(笑)。

そして、立花なんちゃらのNHK党、石丸なんちゃらの再生の道などが議席をとれなかったこと、杉田水脈が消えてくれそうなこと、探せば楽しい結果もいろいろあって、私は少しは浮かれています。

以下はまた、しょーもない無駄話(だけでもないが)。

マッサージの待ち時間に読んだ雑誌に載っていた、牛肉とアボカドとトマトとキャベツの炒め物を作ってみたくて、買ったことないアボカドを買って来た。いつもそうだが、こうやって読むレシピはうろおぼえなので、材料も手順も定かではない。適当に作ってみたら、案外おいしいものができた。明日の朝食のおかずに残りをとってある。るんるん。

昨日の試合でホークスにエース三人の三人目を打ち込まれて三連敗したライオンズのファンのスレッドをのぞいたら、捕手のリードが悪いと言って皆が批判していた。その中で数人が「眉毛の手入れだけはちゃんとしてるくせに」と書いていて、そんなこと言わないでもと苦笑しつつも、かなり同情した。それでなくても暑さで死にそうと言われるベルーナドームで、連日調子が悪い時だったら眉の手入れぐらいしてすっきりさせたいよなあと、身につまされてしまった。ついつい写真を見に行ったら、手入れしてるかどうかは知らないが、なかなか凛々しい立派な眉をしていた。

これに限ったことではないが、最近思いがけないところで突然同情してしまうことが多い。先日、娘さんの人工呼吸器をはずして殺人の罪に問われたお母さんが、献身的に日夜をわかたぬ介護をしていたのが限界になったのか、娘の世話をしてた夜、夫がため息ついて「眠れないなあ」とつぶやいたので、もう自分も娘も生きている価値がないのだと無理心中を企てた結果だとのことで、法廷で夫は涙ながらに妻への寛大な判決を訴えた。
 もちろん、お母さんの状況と心境は、もう想像もできないほど悲しくて胸が痛むが、私は夫というかお父さんにも、すごく同情した。協力して介護していたらしいし、彼だって疲れ切っていたはずだし、そりゃ私でもため息ぐらいつくよなあ、眠れないぐらい言うよなあと、共感しすぎてつらかった。そしてこんな結果になって、ある意味お母さんよりも自分を責めているんじゃないだろうかとか、いろいろ思えば思うほどやりきれなかった。参政党の代表が「自分の子は健康で病院になんか行かない」とぬけぬけ口にしたのには、だからほとんど逆上して、病院に行くほどの事態になれと言いそうになった。だいたいですね、私が親だったら、そんなこと口にしたら子どもに何か起こりそうで、絶対ことばにもできないよ。

選挙前に書こうと思ったけど、こんなご夫婦のことを利用してるようで、書けなかった。周囲であれ国であれ、こんなご家族を孤立させないで、皆で全心で支えてあげなければいけないのに、自分たちは無駄な存在なんて絶対思わせちゃいけないのに、この代表のことばや、その底にある感覚が、ただもうおぞましく許せなかった。しかしどうせ、あのぬるぬる政党の代表は、自分がそう言ったことさえもう忘れているんだろうと思うと、これほど自分が人をさげすめ嫌悪できるのかと、我ながらちょっと唖然とする。いかんいかん。

写真は新しく咲いた朝顔。寝坊してちょっと遅く行くと、もう開いた姿が見られません。

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カツジ猫