夕食が朝食

ベッドで寝こけて朝方目をさまし、着替えようと思ってふと台所に行くと、イチゴとレーズンのヨーグルトがけの器が置きっぱなし。あらら、ゆうべ食べるの忘れたんだと思いつつ、ふと食卓にしてるテーブルを見たら、食べかけのごはんとおかずが。どうやら私は夕食を食べかけて、ベッドで一休みと転がって、そのまま寝てしまったらしい。世も末だ。毎日のむことにしている薬も当然のんでないだろう、知らんけど。

もう歯もみがいてしまっていたので、うんざりしながら食べ物を冷蔵庫にしまい、今朝の朝食にすることにした。おかずも作りたてだったし、多分大丈夫だろ。

ニュースで見ると爆弾事件の容疑者の若者は、むしろ自民党の支持者というか演説会に行ったりしていたらしい。ほっとするというのではないが、たとえば私が読んでいる「しんぶん赤旗」などをふだん購読している人が、爆弾投げようという気持ちになるとしたら、とても残念というか、基本的に前向きで未来に希望を感じさせようとしている新聞が、そのような追いつめられた絶望に読者を追い込むとしたら、それは敗北でしかないと思うところだったから、そこは救われた。しかし、別に「しんぶん赤旗」でなくてもよいが、この若者が周囲や世界への怒りを、もう少し楽しくて明るい方向と結びつけてくれる機会を与えられなかったことには、大人として老人として、やっぱりちょっと敗北感がある。

いろんな店で買物などしても、レジでもどこでも男女を問わず若者たちは本当に優しく勤勉だ。上からのしめつけやマニュアルでできるこっちゃないと思うぐらい、善意とやる気にみちている。こういう若者たちが、楽しく暮らせる世の中を作ってやらないで何とする。本当にあせる。

仕事がいろいろたまりまくっているのに、なかなか、はけない。気晴らしに読む本もいいかげんなので、ランチに行く店においてあるのを読んだ『食堂かたつむり』と、だいぶ前に買っていて読みさしのままベッドの枕元に落っこちていたのを拾って読み始めた『エミリの小さな包丁』の筋が混乱して合体して、インド人の恋人から捨てられたヒロインがおじいさんの家で再生する、みたいにつながってしまって、両方の作者にはひどく失礼なことになっている。「かたつむり」の方は前にも一二度同じお店で読んだと言うのに。しゃあねえ、「エミリ」の最初だけまた読み直すかな。

でもドイツのミステリ『深い疵』は読み上げたぞ。ぜいぜい。
　このシリーズ、重量感があるし、過去の歴史ともがっちり向き合うし、登場人物も魅力的で、いろいろ好みで面白いのだが、なぜかものすごく読むのに時間がかかってコスパが大変いい（時間がとられるから、本代が無駄にならない。笑）。同じ作者のを十冊近く買ってるのだが、マジで年末までかかるかな、全部読むまでさ。

久しぶりに花屋さんに行って、ちょっと珍しい黄色のグラリオサを買う。春蘭に添えてみたら、なかなか悪くない感じ。