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大丈夫かよ。

◇NHK、もう本当にどうかしている。
「妻がいきなり外国人になったら、『おーい、おかわり』を英語でどう言ったらいいか」を、英会話の教材にするなんて、いろいろあれこれもうとりまとめて、正気の沙汰とは思えない。この画像から何から、男女を問わずげっそりする人は少なくないんじゃないだろうか。

だいたい、妻が外国人になったり巨大な毒虫になったりした時点でまだ、「おーい、おかわり」を言いたい夫がいたとしたら、そっちの方の危機管理能力というか、精神状態が問題だろ。まあ妻が病気で死にかけていても、家事ひとつしようとしないしできない男性の話は、しばしば紹介されているから、少なくともNHKのこの番組の制作者や担当者はそういった家庭生活を送ってきているのかもしれないが。

https://twitter.com/NHK_PR/status/772272885096386560

「日本会議」の当初からの大目標の一つが「男女共同参画」をつぶす、ということらしいのだが、何かそういう意向でも反映しているのだろうか。そこまで考えたくなるよ。

◇9000円はたいて痛み止めの注射をしてもらったグレイス猫は、やっぱりエサを食べません。病院に電話して聞いたら歯が原因ではないのかもしれないから血液検査をした方がいいかもしれないとのこと。「それはいくらぐらいかかりますか」と、なりふりかまわず聞いてみたら、5、6千円とのこと。「すみません、今お金がないので、もう少し考えてからにします」と、さらにもう、なりふりかまわぬ返答をした。
まあ、何とか金を作って、今週中には連れて行ってやりたいが、いろいろ本当に最近の金不足は深刻だ。猫はともかく将来自分の健康は金で左右されるということを、目の前に見る思いがする。

◇朝食の前に、「戦争の悲しみ」の本をうっかり開いたら、もうやめられなくなって、もう少しで読み上げられそうです。いやはやレマルクの小説読んだときも思ったけど、戦争というのは老若男女問わずすべての人に、本当にありとあらゆる悲惨な運命を用意してくれるものだと、つくづく感嘆せざるを得ません。

美しく繊細な場面も数多いのですが、グロいところでは、猿と思って撃ち殺して食べようと思って毛を剃ってみたら、爆撃で崩壊したハンセン病療養所から逃げてさまよっていたらしい太った女だったとか、死にかけた敵を助けようと薬を見つけて戻ったら、同じような穴が多すぎて、さがしまくっている内に、どの穴にも泥水があふれて多分その敵は溺死してしまったとか、胸に傷を負って帰って、それが次第に悪化して、平和になった中で劣悪な環境で悲惨に死んだ友人とか、米兵を味方の負傷者の避難所から引き離そうと、敵が連れていた軍用犬のシェパードを撃ち殺して逃げ、捕まって声ひとつ立てないまま多分集団レイプの後に殺された女性兵士とか、もう何もかもがものすごすぎて、それがまた戦後の人々の心にどれだけ深い傷を残して愛も恋も、孤独さえも引き裂いて行くか、読んでいてただ呆然とします。

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カツジ猫