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大谷選手と敬語

さらにまたまた、昨日の続き(笑)。

大谷選手に嫌悪感や反感はちっともないし、メディアへの対応なんかは共感するところもむしろ多い。けれど、それとは別に、ワイドショーで(多分、特にどこかの番組がひどい)アナウンサーもコメンテーターも、「大谷さん」が「何々された」「おっしゃった」と敬語を使いまくるのは、前からそうだが、本当に気持ちが悪いなんてものじゃない。

私は天皇制には反対で廃止しろよ(何より天皇家がお気の毒だ)とずっと思っているが、現在の実際の皇室のメンバーは皆とても好きだし頼りになるし、政府の情けなさぶりに比べると限りなく立派に戦後の日本の美しい面を守りつづけていると感じる。だから気のせいではないと思うが、現政権は皇室に冷たいし、粗末にしてるし、利用できないどころか、弱者への愛や平和への希求ではさぞかし目障りで目の上のたんこぶで、その内にどさくさまぎれに皇室も天皇制も廃止するんじゃなかろうかと、私にあるまじき危惧を感じているほどだ。これがまあ、歴史のねじれってやつなんでしょうか。

で、ずっともう昔だが、皇室への敬語についてマスコミが申し合わせて「過剰な敬語は使わない」と意思統一したような記憶がある。アベ政権の前だったから、まあ政府の圧迫ではないだろう。とにかくそれで、今も皇室には過度な敬語は使われないし、けっこうなことだと思う。

でも、そのくらい、敬語に気を使うはずのメディアが、何で大谷選手だけこんなにダダ漏れに敬語を乱発するんだろう。
 たしかアベ政権のときに、首相に敬語を使う画面をテレビで見て、血の気が凍ったことがある。それはさすがに、そのうちにやまった。でも、今の状況じゃ、大谷選手からの横滑りで政治家にも敬語を安易に使い出すんじゃないかと、かなり不安なんだよね。

冷静になろうと考えてみると、例えばニュースやドキュメントっぽい話の中で、一般人や芸術家に「される」「行かれる」「言われる」などの敬語を使うことは最近多いような気がする。その流れで大谷選手にも使ってるのかと思うが、だったらたとえば鈴木誠也や吉田正尚、千賀滉大、その他多くの日本人のメジャーリーガーにも、何ならアスリート全てにも皆使えよ。「鈴木選手が打席に入られました」「小久保監督が出てこられました」とか言ってみたら、その異常さがわかるだろ。何で大谷選手だけ敬語にするのか、メディアはちょっと頭を冷やせ。こういう鈍感さというのが、気持ちが悪いったらない。

あー、実はまだ、書きたいことが終わらない。庭ではもうジャスミンが咲き始めている。うわおー。

 

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カツジ猫