天気予報の空約束
雨が降る涼しくなると数日前からくり返す天気予報にだまされて、連日の猛暑に倍もぐったりしてしまう。幸い庭の朝顔は、私の無茶な計画通り、つるを四方に伸ばし、花もきれいにつけている。しかし台風が恐いよう。
ルリマツリの花がだいぶ少なくなったので、そろそろ刈り込んでやろうと思っていたら、テレパシーで聞きつけやがったか、またしても一面に満開。カツジ猫が庭に出ていても金網の外から見えないんよね。それは、にゃあにゃあ私を呼ばない分、ちょっとありがたくもあるんだけど、かわいそうでもある。
いやーしかし、今に始まったことじゃないし、これで終わることとも(不幸にして)思えないけど、高市早苗氏って、ほんともう、せっぱつまると何でももう、口から出まかせめちゃくちゃ言うなあ。誰かブレーンかキーマンかそういう人がついてないのかい。水ももらさぬかに見えるアメリカの選挙戦の様子も無気味っちゃあ無気味だけど(それでもトランプの「ペット」発言をコントロールできなかったとあわてているみたいだから、まー大したこともないのかもしれないけど)、あまりに脇が甘すぎる。支持者だか推薦人の中に、裏金疑惑議員が入ってるのを「知らなかった」って、あなたいくら何でもそりゃ無理があり過ぎってもんでしょう。本当に知らなかったのなら、それもそれでまた大問題だろう。この調子で外交だの防衛だのをやられた日には、どこの国からでも赤子の手をねじるように手玉にとられて、国は滅びるぞ。
そのくせ、妙に高飛車かつくだけた口調で、いかにもプロです大物です任せときなさいみたいな雰囲気をまきちらすからなあ。これで信者になる人も多いんだろうが、たちの悪い(悪くない人もいるだろうけど)シロアリ駆除業者とかの自信満々な態度にひっかかって契約する以上に危険なんじゃないだろうか。あ、そうか、壺議員と俗に呼ばれる統一教会がらみの議員や政治家って、そういう物言いや態度にだまされやすいし、だましなれてるから、この種の「作法」についつい皆染まってしまうんだろうか。いやんなる。
ちなみに私はトランプなんて絶対当選してほしくないし、永遠にどっかに消えて離れ小島で釣りでもして暮らしていてほしいとか思ってるが、私もバカだからちょっとだけ弁護しとくと、ずっと前に読んだ、そこそこ面白いミステリで、移民の家族がご近所のペットを食べてるって話があったんだよね。たしかアメリカの作家で。その家族は犯罪には関わってなかったんだけど、それなりに推理を混乱させる伏線にはなっていた。
そして、猫好きの私としてはもちろん、その設定は恐かったけど、ただそんなにブルったわけでもなくて、それはその作品自体が、ペットを食べちゃう外国人を、一つの異文化として許容し受け入れて決して責めてはいなかったこともある。だからこそ、その作品を私は好きだったのでもある。
トランプはまさかあのミステリを読んだのではあるまいが、どこかでそんな話を聞きかじったのかもしれないし、それを支える事実もどこかであったのかもしれない。どっちみち、彼の発言は軽率だし、その意図も目的も唾棄すべきものでしかない。
ただ、この流れの中で私がちょっとこだわっているのは、猫やら犬やら食べてしまう民族でも個人でもいたとして、それがそんなに問答無用の悪と断罪してしまっていいの?ってことだ。先日買って食べたクジラの肉の缶詰がやたらおいしかったから言うんじゃないが、日本だってクジラやイルカの扱いじゃ諸外国から野蛮で奇妙な民族と思われてるんだろうし、犬や猫や鹿や猪やヘビ食って何が悪いって観点もあるんじゃないだろうか。そもそも食肉用の動物やニワトリやペットのありようだって、移民に食われるペット以上に悲惨な状況は多いし、それに私たちはわりと目をつぶっているんだぞ。
私は何十年も前に亡くなったペットの犬や猫の命日を今でもちゃんと花やフードで供養している一方で、かつてソフトバンクホークスの板東投手が「離れ島に漂流する時、何を持って行きますか」と聞かれて「猫ですかね」と答え、「食べ物じゃなくて?」と聞き返されて、「食べ物はなくなるけど、猫は癒やしになるし」とか応じているのを見て、あら食用じゃないんかいとひそかに突っ込んだ発想の持ち主で、だからって自分がそんなに邪悪だとは思っていない。
その時のインタビューの画像が見つからないので、わりと最近のやつをリンクしておきます。猫は最後の方に出るので、爬虫類とか苦手の方は前半は飛ばした方がいいですよ(笑)。
それにしても板東投手はどうしているんだろう。ホークスはマジック5まで来てアクシデントが続き足踏み状態でまあそれはやむを得ないとして、地元局の中継が何とかファンの希望をつなごうとしてか、ホークスの選手がフライを打つと毎回「大きい!」「伸びてる!」と絶叫しまくるのは、そろそろやめてほしい。日本ハムやその他の外野手が、皆あっさり捕球するから、よっぽどファインプレーが続いているかのようで、聞いてて毎回混乱するんよ(笑)。