妙に軽い
あいかわらず暑いけど、今朝は風が強い。それが暑さを吹き飛ばしてくれている。朝の水まきのついでに、つい横庭のバラの鉢の雑草をとって、少しだけ見よくして、ついでに栄養剤の入った水をかけておいた。
八月になったら少しは涼しくなるのではないか、その兆しはもう見えているのではないかと私はときどき言ってるのだが、だーれも賛成してくれない(笑)。
昨日は花を買いに行こうかと思ったけど、あまりに暑いから外出はやめようと思っていた。でも昼食の時に、のそのそ起きて来た猫のカツジが、わけてもらえるお刺身がないとわかって、ものすごくわびしげな顔をするものだから、思わず一番暑い午後に買い物に出かけて、刺し身や猫用の牛乳などを買い、花も買ってきた。とても風変わりで面白い色のトルコ桔梗があって、「なかなか市場に出ないんですよ」ということで、ちょっと高かったけど、迷わず買ってしまった。いい色だって思われませんか? 他の花ととりあわせても素敵だろうけど、私はこれだけをめいっぱい見ていたい。


白いトルコ桔梗もまだ花はきれいなので、短く切って飾りました。かき氷みたいで、いいでしょう?(笑)


プロ野球オールスターのことやら、朝ドラのことやら参政党のことやら、いろいろ書きたいこともあったのだが、ついうっかり、放っておいたお裁縫いろいろ(冬のコートのボタン付けだの、手袋の穴のつくろいだの、仕事着の腰のゴムの入れ替えだの、エプロンのポケットつけだの)にはげんでいたら、例によって夜もふけてしまった。明日また、いろいろ書きますので。
さっき見た大河の「べらぼう」、重苦しい閉塞感、愚かさと暴力沙汰、おかしな風にめぐりめぐって、攻撃され責任を取らされる被害者、まんまとだまされて行く民衆、など、米騒動もそうなのだが、絶妙に昨日今日の現実と重なるような、そうでもないような展開が、笑っていいのか怒っていいのか泣いていいのかわからない、複雑怪奇な面白さで、もやつきながら気分がよかった(笑)。脚本、演出、いろいろお見事。確信犯なら悪辣と言いたいぐらい、もうお見事。
参政党のことについて、一言だけ書いておくと、どの映像かで、街頭で支持者が参政党に批判的な人をつかまえて、「10円50銭と言ってみろ」とつめよっていた。おそらく「福田村事件」の映画などでも描かれた、関東大震災の時に外国の人に日本人なら発音できるだろうとチェックして、うまく言えなかったら殺す(それで、れっきとした日本人の、方言でしゃべる地方出身者なども、まちがえてだいぶ殺したというから、とことんアホでしかないが)というやり方をまねているのだとしか思えないのだが、いったい何なんだろうねこれは。
そういう過去を知っている人たちは、もちろん嫌悪感を持って反発し批判しておられて、もちろん私もそうなのだが、それ以上に何だかもう、見たとこものすごい高齢者でもない、この人がいったいどこから、そんなやり方やせりふを見つけて覚えて来たのだろうかという、純然たる興味の方が先行する。
そんな質問や行動が、どれほどみっともなく犯罪的かということもどうやら知らなさそうで、しかも10円50銭などという奇妙な単価を持ち出したりするあたり、この人の教養というか情報収集の基盤というかが、気になってしかたがない。じいさまにでも聞いたのだろうか、じいさまだってもう関東大震災の時にご存命ではない年齢のはずだが。そういうことばを口にするコミュニティやグループがどっかに現存してるのだろうか。どんな本や漫画からひっぱり出して来た知識なんだろうか。
死ぬほどしょうもないことだが、なんかもう気になってしかたがない。庭の石を持ち上げたら、ぞわぞわするよなたくさんの虫がうごめいてるのを発見するみたいな、いやな予感もするけれど、それよりどういうか、せっかく人をバカにするなら、背景や中身の細かいことまで知った上で、とことんバカにしてみたいという、とってもゆがんだ欲望のせいかもしれない(笑)。
とか言ってたら、あれ?今「福田村事件」をネットで検索して予告編を見たら、ここで「10円50銭」って言ってるんだよね。私がこれまで読んだ本(少ないけど)の中では、聞いたことない金額だった気がしたんだけど。
ということは、あの参政党の支持者は、あの映画を見たのかな。そして映画のまねをしたわけ? だとしたら、なんかまた、妙にカルくて救えん気がする(笑)。