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宝の山

DVDがたまったので、置き床の下の棚に並べて整理していたら、その棚の中から祖母の古い日記帳が二冊出て来た。小さなメモ用紙のようなものにまで走り書きしてる日記もあったりする祖母のことなので、こういうのがときどき出てくる。そういう点では、わが家のがらくたは、文字通り宝の山だ。

悩ましいのは、祖母の書体は草仮名なので、残しておいても親戚一同は(国文学や書道でも志す人がいない限り)なかなか読めないのではないかということで、せめて面白そうなところだけでも私が翻刻しておかなくちゃと思うのだけど、神さま仏さまご先祖さま、そんなヒマがあるものかね。
しかもどうやら、これ、ものすごく古い時期の日記のようで、資料的価値はかなりありそうなんだよねえ。ああん、ゆっくり読みたいよう。

コロナで街にも出られないが、近場の裏通りに、町中みたいに上等で趣味がいいレストランや喫茶店をいくつか発見。せっせとランチやお茶に通って読書や仕事に時間つぶして、効率は非常にいいけど、お金が減る。しょうがない、今とりかかってる仕事が終わるまで、まあしばらくは、これで突っ走るしかない。

今朝ラジオで、ロシアに対する欧米の経済制裁をどう評価するかということを、専門家に聞いていて、昨日あんだけえらそうなこと書きまくった責任もあるので、つい聞いてしまった。とは言え、家事をしながら聞いたので、大ざっぱなまとめだけど、「人道的にはもちろんやるべきだけど、まだ今ひとつ大事な制裁まで踏み込めていないから、効果が出てない」とのことだった。

それは何かと言うと、ロシアは何しろ天然ガスやそういったエネルギー資源をものすごく持っていて、それを各国に売りつけて荒稼ぎしているので、これをとめない限り、まだそうそう痛手を与えられなくて、だめなんだけど、こういった資源の買い入れをとめると、この寒いのに暖も取れない状況の国も出て来て、選挙にも響くし、各国さまざまに、なかなか思いきってそこまで決行できずにいるらしい。

それぞれの国で切迫の度合いもちがうので、この先どこまで一致団結して、そういうことまでの制裁を続けて行けるかどうかが鍵だとのこと。まあいろいろ参考にはなった。
そらね、武器をいくらわんさとそろえて持ってたって、それだけじゃ勝てないんですよ、おいそれと、戦争には。

他国に頼らないですむだけのエネルギー資源と、食糧自給ぐらいは考えておかなくちゃ。エネルギーで言うなら、私は原子力はいやというか、コスト的にもその他でもまずい燃料だと思うから、せめて天然資源や石炭が使えるような研究を進めて、そのためには学問研究にも金かけて、同時に世界各国との関係をよくして、援助や協力ができるルートを網の目のようにはりめぐらして、文化交流もおさおさおこたりなく、って、軍隊ふやして武器ふやす前にすること山ほどあるでしょうが。

何より最大最終喫緊の課題は、そういう判断や方針決定にあたって、自分のプライドとか金儲けとかをいっさい考えないで、国益と国民の幸福を最優先する(その選択や判断がくいちがったり、まちがったりすることは、あってもいいの、文句は言わない)政治家を選んで要職につけること。そういう人材育成を国民ひとりひとりが、責任を持って取り組むこと。

国難にあたっても、すべてのことにわたっても、たかがちっぽけな自分の利益とメンツばっかを本能的に最優先する(どうやらもう、頭と脳みそがそういう風にしか反応しない構造になってるような)やつは、こわれた原発以上に危険で無駄で浪費でお荷物です。これがね、もう後にも先にも最大の決定的な、国としての自衛で、防衛で、戦争回避ですよ。

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カツジ猫