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実家を片づけていました。

◇昨日は実家の片づけにはげんでいました。思ったほど草は伸びておらず、庭の蝋梅が満開で黄色い淡い花を咲かせていました。墓参りをした帰り、川の土手で、セキレイらしい白と黒の鳥が二羽、遊んでいるのを見ました。

ただし家の中は散らかりっぱなし。私は、この田舎の家から家具とか絵とか、いろんなものを、今の家に移動させるにしても、本当に最後の最後まで、それなりにきれいにしておきたいというつもりで片づけているのですが、そこが何とも難しい(笑)。
きれいなものがはぎとられた廃屋という感じにはしたくないのですよねえ、最後まで。むしろ、ものが減ってすっきりした結果、これまでになく美しくなった家で、ここで過ごす最後の日々を楽しく送りたい。
できないこっちゃないという勝算は十分にあるのですけどね(笑)。

でもそろそろ、壁の絵や写真はほぼ全部、こっちに持って来る段階になってて、代わりに壁に大きなポスターでもはってやろうと思っているのだけど、それがどこに行ったのか、まるで見つからないし。
まあ、空白の美って感じでしばらくは行くか。

テレビももうなくなっているので、もっぱら本を読んでくつろいでます。でも、お茶はあるのですが、コーヒーと紅茶がない。昨日どうしても飲みたくて探しまくったら、台所の棚の上にコーヒー粉の缶の開けてないのが二個もあった。やったと小躍りして入れようとしたら南無三、今度はペーパーフィルターがない。近くのコンビニに行けば買えるんだけど、何だかくやしくて、ひっくりかえして探したけどなくて、結局あきらめて緑茶を飲みました。

◇そして、こちらの家の書棚にどれだけ本が詰めこめるか不安がつのるので、とにかく絶対持ってくる本を積めるだけ車に積みこみました。ただの軽なのに、もうトラック級の重さの本をぎっしりつめこんで、車高も気のせいか沈んでいるのをようやくゆらゆら運転して夕方帰路についたところが、途中から雪がちらほら。路傍には「凍結注意」のシグナルが出てるし、死ぬかと思った。

たしか、何十年も前に自動車学校で習ったおぼろな記憶では、荷物が多くて重くなった車は安定してすべりにくいかと言うとその逆で、めちゃくちゃすべるし加速度もつくんだったよなという、いやな知識を思い出しながら、ぶんぶん飛ばす大型トラックの中を生きた心地もなく走って、夜中に家に着きました。「今夜は帰れないかもよ」と出がけに言い聞かせておいたせいじゃありますまいが、カツジ猫は迎えにも出ずベッドで寝ていて、寒かったのか何だか仏頂面でした。

車がかわいそうなので荷物を下ろしてやりたかったけど、もう雪は降るし寒いし、そのまま寝てしまいました。今朝一番でせっせと荷物を伽羅館に運びこみましたが、まあもうよくもこんな重さのものを運んでくれたなあ、15万キロ走ってる私の愛車は。ありがたくて泣けそうよ(笑)。

さて、今度はこの本や資料を書棚に詰めこまないと。と思ったところで、ばてて昼寝してしまいました。花もまだ植えていないし、うーん、道は遠い、先は長い。

◇「しんぶん赤旗」の今朝の記事によると、14日の夜に大阪のラジオ番組が投票に行かなかった人に「もし行ったら誰に入れたか」とアンケートしたら、一位が共産党47%、二位が自民党26%、民主党5%、公明党0%と続いたそうな。どれだけの数のアンケートかわかりませんが、一定のめやすにはなるんでしょう。経済ジャーナリストの町田氏は「投票率がかなり上がっていたら、共産党がいきなり政権を伺うような立場に立った可能性がないとも言い切れない」と指摘したとのことです。そうかー、つまり「自公圧勝」の前情報にクサって行く気がしなくなったのは、そういう人たちだったのか。まあその気持ちはわからんでもない(笑)。
にしても公明党の0%つうのもすごいな。支持した人は全員投票したってことか。

その記事はさらに「自共対決」の空気が強まっていることを指摘していて、党首討論会後に安部首相が共産党の志位委員長に「自共対決ですね」と感想を語ったとも書いています。相手にならないと思ってバカにしたのかもしれないけど、安部首相という人は(知り合いかい)多分本質的に強い存在が好きそうなので(私の近くにもよくそういう人がいて、その人の私に対する態度次第で私は自分が今どのくらい人気があるのか多数派なのか知るための貴重なバロメーターにしてました。はあ、こいつがこの程度に私を尊重するってことは水面下の私の支持はこの程度だなとか。実にわかりやすくて重宝してましたよ)、もしかしたら共産党はほんとに強くなってるのかもしれない(笑)。

それにしても首相は予測していた通り、選挙結果を全面的に信任されたと解釈してるようですが、そもそもそういう結果だったっけというのはさておいて、私がテレビで見た自民党の政見放送はあれはマボロシだったのかい。憲法のケの字も、原発のゲの字も、基地のキの字も言わないで、抽象的な経済の話だけしかいっさいしなかったのに私はあきれて、昔、学生自治会の執行部が学生大会に提出するレジメだって、もっとちゃんと全体的な展望や政策は述べてたもんだぞと思ったと言うのに。

それでも共産党がなぜ今回これだけ伸びたかっていうのは、私に言わせりゃマスメディアが二大政党とか第三極とか勝手に自分たちで争点や焦点をでっちあげて、大騒ぎで盛り上げようとしたりしなかったからですよ。普通に政策を全部紹介しておけば充分なのを、ろくなリサーチも勉強もしないまま、にわかじこみのなまかじりの情報でAKBの選挙みたいにちゃかちゃか盛り上げて、それを勝手に「風」とか称する。私はこれまでの選挙で、各政党の政策を知ろうと思っていくら読んでも、そういう肝心のことを新聞が何も報道しないので、しょうがないから「しんぶん赤旗」取り始めたぐらいですからね。
今回は熱狂がないとかしらけてるとか言いますが、これまでのお祭り騒ぎにしてしまわなくてはいけないというやり方よりよっぽどましと思っていましたけどね。まあ、このことはまたいずれ。

◇田舎の書庫を片づけてる時に偶然見つけた橋本治の「雨の温州蜜柑姫」(多分字がちがう)を、ちびちび読んでます。前に読んだ時よりも、じっくり楽しめて面白いのは私も年をとったのかしらん。

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カツジ猫