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小人閑居

小人閑居して不善をなすと言うが、ほんのちょっと時間に余裕ができただけで、たちまちろくでもないことに手を出してしまいそうな自分に、つくづく愛想がつきている。

大きめのバスタオルがあったらいいなと思ってネット検索していたら、映像で見ても気持ちの悪い白菜の葉っぱのデザインと、目玉焼きのデザインのが見つかった。しかもどちらも安い。車の中でもベッドの上でも、ものすごく目立ちそうで、悪趣味の極と思いつつ、置いたところを想像しては、ひとりでににやけてしまう。買わんぞ、絶対買わんぞ~。

ところで、ひょっとまた気になる。国会では「国旗損壊罪」なんて、およそどーでもいい上に物騒な法案が取り沙汰されているようだが、この目玉焼きタオルだかシーツだかは、ひとつまちがったら国旗侮辱罪とかにならんのだろうか。たしか誰かが書き込みで、日の丸の赤でないと国旗とは言えないから白地に黒丸の旗ならどうしようと問題にならないはずとか言ってたような気もするから、いいのか。

そもそも白地に赤丸のシーツやタオルはどうなんだ。国旗にくるまって寝ちゃいかんのかいいのか。ついでに日の丸弁当もそこまで言うなら問題じゃないのか。こういうややこしい話になるから、変な法案は作らないでほしい。私は旧植民地や、各種行事での強制などで、さんざんイメージ傷つけられたが、それでも基本的にはあの日の丸のデザインは好きだし、ついでに言うなら「君が代」もまったく好戦的でなく威勢が悪く、ものがなしくて景気が悪くかったるいのが、いたく気に入っている。

ただしどちらも強制の処罰の義務のと言われるとまっぴらごめんで、どうして人は自分の好きなものは旗でも歌でも、ひそかにこっそり味わって悦に入って、せいぜい同好の士と「いーねー」とうっとりしていられないのか、ずっと不思議でしょうがない。嫌いな人に無理やり自分の好きなものを押しつけて、好きなふりをさせて何が楽しいんだ、むしろ好きなものへの冒涜じゃないか。価値や魅力のわからん人に無理強いするなんて、もったいないとは思わないのか。いやいや歌う人や掲げる人を増やして何が楽しいんだ。わっからん。

寝る前にちびちびつまみ食いしてる本だが、授業に使うのに村岡花子訳が見つからなくて新しい松本侑子訳の「赤毛のアン」を書庫から持ち出した。これが完全訳というのは知ってたが、今さらもうと、ついそのままにしていた。しかし、うっかり開いて読み出すと、村岡訳で省略されてた個所が、あちこちちりばめられていて(ほとんど暗記するぐらい読んでいたから、どこが補充されてるかすぐわかる)、面白くていくらでもどこからでも読めてしまって幸せだあ。

文字が小さくて挫折していたボード・ウーゼ「愛国者」も、あきらめて読みだしたら、そこそこ進んで、もう二冊のうちの第一冊目を半分超えた。ソ連に亡命していたドイツの人たちがナチスドイツを倒すべく、故国に潜入する話で、今どきのサービスのいい書き方じゃなく、純文学みたいに重厚で繊細で、歴史の流れもあいまって、過去にどっぷりつかった気になるのが時間旅行をしているようで、その迫力と陰鬱さがこたえられない。学生時代に一度読んでいて、あらかた忘れているのだが、おぼろな記憶では、この小説、未完だったのじゃないかしらん。それもあって、まるで先を急ぐ気になれない。そこがまた助かる。

あっ、それから、さんざん探して見つからず、とうとう洗濯して干してる間に誰かに盗まれたのではないかとまで考え始めていたジーンズの上等のパンツが、廊下のクローゼットから見つかった。めでたしめでたしだ。これで今のところ、わが家の行方不明のものはなくなって、治安が行き届いた感じがする(笑)。

Yahooのニュースで小泉防衛相が俳優と並んでイケメンだって記事が出ている。ご本人も記事書いた人も、よっぽど行き詰まっているとしか思えない。このあっちこっち危機だらけの状況下で防衛大臣が顔の自慢か。平和を守る外交をして生活を守る政策を進めてくれれば、顔なんて、虎でもワニでも豚でもタスマニアデビルでもよろしい。何ならアンパンマンもどきにナフサか石油の器になって、皆に分けて注いでくれでもしたら、その方がよっぽどありがたい。

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カツジ猫