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年賀状お披露目

旧正月も過ぎそうだし、そろそろ今年の私の賀状を公開しておきますね。
トラさんの顔と身体はネットの無料イラストページからいただきましたが、しっぽや周囲の小物は私の制作です。去年の余りや何かの古いハガキで色つけを練習したのですが、例によってバカなことに凝って、化粧瓶の色彩を何パターンも作って比べて遊んでしまいました。受け取った人によって、色はちがっているはずです。

なお、言うのもヤボですが、下の文章は「トラは死して皮を残す」ってことわざによっています。

この前本屋に行ったら、米澤穂信の「黒牢城」の単行本があって、書いたかったけどお金はないし、まさきとしかの本がまだあるから、そっちが先だと思ってがまんした。そうしたら文庫本のコーナーに悪魔の所業か、まさきとしかの文庫がどさっとそろっていて、またなくなるといやだから、何冊も買ってしまった。お金ないのにい! ほんとにないのにい!

しかもその翌日、多分昨日の朝かな、ラジオで米澤穂信が登場し、声を聞いてみたかったから、ついそのままにしていたら、そりゃあ、本の宣伝もしたかろうけど、アナウンサーが作品のあらすじや内容を根掘り葉掘り聞いて、まっ白な先入観なしの状態で読みたかったのに、とほぞをかんだ。いろいろ全部私が悪いんだけどね。こんなことなら、あの単行本一冊買って、その晩一気読みした方が、すべて何もかもうまく行ったのにとくやしい。まあさ、世の中そんなもんだけどさ。

だけど私はきげんが悪く、心の狭さがもろに出て、このブログでもさんざん悪口を書いた「アナと雪の女王」のエルサのイラストが最近くっついている、いつも食べるアロエのヨーグルトが、しょうがないから買うけど、見るたびに不愉快だったのを、食べたあとで、ゴミ入れに突っこんだら、ゴミの中にエルサの顔があるのを見て溜飲を下げているから情けない。

それから今朝は燃えるごみを出す日なのよね。最近、猫やカラスがゴミ袋を荒らすので網をかぶせたぐらいでは対応できず、組長さんががんばられて、金網のりっぱな箱を設置された。おかげで網を片づける当番もなくなって、そこは楽になったけど、この箱が、上からじゃなく、手前から開けて入れる構造になってる。

その方が使いやすいのだろうけど、そうすると、早く出した人が、箱の手前に袋を置くので、後の人が入れられなくなる。入れようとすると、このコロナ感染の折りに、よそさまの生ゴミがぎっしりつまった重い大きなゴミ袋を、押したり動かしたりして、奥に押し込まなくてはならなくなるわけ。

こんなこと、誰が考えても、すぐに予測がつくでしょうに。いやもちろん、きちんと奥からつめて置く人も多いんですよ。でも必ずいるのよ。重い生ゴミぎゅうぎゅうづめの自分ちの袋を手前において平気な人が。

私に言わせれば、こんなことする人って、育ちとか家柄とか家庭環境とか学歴とか偏差値とか収入とか国籍とか性別とか運動神経とか基礎体力とか、その他もろもろの属性にはいっさい関係なく、ただもう人間として生物としての能力が貧しくて低いんだとしか思えない。体力がなくて奥まで入れられないんだろうとか言わせない。力がないなら、そもそもその箱の入り口まではどうやって運んで来たって言うのさ。

こんなにあたりちらして終わるってのも何だから、ちょっと前向きな話を。夜中に夢うつつで聞くことが多いから、曜日も時間も定かじゃないけどNHKのラジオが深夜に短いオリンピックのコラムみたいな放送をしている。そんなの一日のべつまくなしやってるじゃないかと言われそうだが、このコーナーはちょっとちがって、メダルや成績とはまるで関係ない外国選手のエピソードを紹介することがある。多分英国(検索したらアイルランドでした)だったかで、医療活動にはげみながらオリンピックにも出てる女性選手とか、雪もないアフリカ(マダガスカルでした)から参加してる映画「クール・ランニング」みたいな選手たちとか、ほおえましくて、力強くて、スポーツやアスリートのあり方を初心にかえって思い出させてくれて、さわやかだ。

そもそも私は昔からオリンピックはわりと好きで見てたのだが、その理由はと言えば、

1.知らない珍しい競技を見られる。
 2.一流の選手の美しく素晴らしいプレイが見られる。
 3.外国選手の姿がいろいろ見られる。
 4.競技や選手を通して、世界の情報や知識を吸収できる。

みたいなことが主だった。それがあなた、いつの間にか、

1.メダルの数しか話題がない。
 2.わりといつでも見られる日本人選手やなじみの競技しか映らない。
 3.外国選手や外国に関する情報や知識がまったく増えない。
 4.珍しい競技も一流選手のプレーもさっぱり紹介してくれない。

こうなっちゃったからですね。国中あげての愛国心の押し売りに背筋がぞげぞげするとか言う以前に、純然ともうただ、面白くないんですよ。少なくとも私には。
だけど、偶然ちょっと見たカーリングは(初めて見たころは、あんなのが競技になるなら何でもありだろとバカにしてたのだが)、母の語ってたゲートボールなみに奥が深くて面白そうだったし、Yahooのニュースやコメントとか見ていると、外国の美人や美男子選手に無邪気に素直に熱をあげてはまってる人たちもいて、しょうもなーと思いつつ安心したし、いろいろ救いがないわけではない。と、心を落ち着けて、ゴミ出しに行ってくるか。今日は和菓子とケーキを買ってるから、一人でバレンタイン気分を楽しむことにしているし。

えっと、ここまで書いた後で、ごみを捨てに行ったら、やっぱり奥まで入れてない人もいたけれど、ちょうどご近所の身体の弱い高齢者の方が、カートに大きなごみ袋をのせて、ひっぱって来られた。下ろすのもやっとという感じだったので、手を貸して入れてさしあげて感謝されたけど、なるほどなあ、あの様子では、手前に置くのがせいいっぱいかもしれないなあと、ちょっと反省した。でもさー、それなら小さいごみ袋に小分けにするとか…いや、いい。我ながら、やなババアよね私も。でも、遠からず自分がそういう状態になったとき、どうするかも今のうちに考えておかなくては。

 

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カツジ猫