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心が痛む

私の住む福岡県宗像市の市議会には共産党の議員が三名いらしたが、病気で亡くなられたりして今は確か二名だ。いつも熱心にまじめに活躍しておられる。その一人しんどめさんは、いつも市議会のニュースや身辺の出来事をチラシのニュースで届けて下さる。
 
 その最新号の近況報告の欄に、ちょっとショッキングな話題があった。
 少し前、この近くの私立高の部活で、いじめに耐えられず男子部員が自殺したことが全国でも話題になった。詳しく知ると、いじめなどという言葉では生ぬるいような、陰惨で残酷な性的な虐待を加えた集団リンチで、読むにつけ聞くにつけ、本当に暗澹とした。亡くなった被害者はもちろん、そんな行動に及んだ他の部員たちの今後の心も思えばいたましく、適格で敏速な対処をしなかった学校側も、どういう問題をかかえているのだろうかと、あれを思いこれを思ってもまったく救いがなく気持ちのやり場がなかった。

ジャニーズの性被害問題について書いた時もふれたが、昔から私はある意味では女性の性被害にも増して男性の性的虐待の被害者の孤独や苦悩ははかりしれないと感じていた。この事件の被害者の高校生が誰にも相談せず、自死という選択をしたのも、抱えている問題があまりにもやり場がなかったからだろう。同時に、誇り高い強い精神の持ち主でもあったからいっそう傷が深かったのだろうと思うと胸がかきむしられた。

もぐらたたき

学校も家庭も何とかできなかったのかと思う反面、これに気づかないまま彼を死なせてしまった肉親の後悔と怒りと悔しさはいかばかりかと思っただけで身体が震えた。私が母親なら学校に火をつけて燃やしかねないととっさに思ったほどだった。
 当然ご家族は詳しい調査を要求し訴えておられる。

ところで、しんどめさんや共産党の議員たちは、いつも駅や街頭でチラシを配って、市議会やその他の状況を報告し訴えている。私もむなかた九条の会の一員として、元気なときはいっしょにいろんなチラシを配った。この町の方々は、わりとよく受け取って読んで下さる。若い学生もよく読んでくれる。

しんどめさんのチラシには、いっしょにそうやって報告のビラを配っていたときに、この亡くなった被害者の高校生とはよく会っていて、ビラを受け取ってくれていたと、ご夫君が記憶しておられたと書いてあった。

それだけと言えば、それだけのことだ。
 でも、いろいろと無念でならない。しんどめさんご夫婦もきっとそうだろうが、本当に親しい知り合いが亡くなったように心が痛む。
 生きていてほしかった。どんな恥や屈辱や怒りや疲れを乗り越えても。今、国会でぬけぬけと答弁している老人たちの腐敗と堕落を見習ってでも、とにかく何とか死なないでいてほしかった。

ちょっときれいになった庭の写真をいろいろと紹介したいと思っていたのだが、何だかこれを書いているうちに滅入ったり怒ったりして、なかなか、その気になれない。

せめて、桜と同じぐらい華やかに広がって私を元気づけてくれるユキヤナギでもお見せしておこうか。

 あと、玄関前にごちゃごちゃに並んだ鉢や何かも。

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カツジ猫