1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 恐いんだけど

恐いんだけど

昨日が集中講義のレポートの締切だった。事務室が保管してくれてるから今日取りに行くんだけど、黄表紙を自作しろというテーマもあるし(いくつかの中から選択していいと言ってある)どんなことになってるのか、こっちが恐い。ちゃんと合格点が皆に出せますように。

行きつけのお店に、あのけったいな鬼瓦のクッションを見せびらかしに行く他は、今日はさしたる予定はない。もちろん、ゴミ屋敷と化しかけている家を片づけるとか、仕事はいろいろあるのだが。

はあ、もうあっという間に夕方。レポートを引き取って来た。まあ、皆それなりの出来で、単位はあげられそうでよかった。ただ、出典を書いてない人が何人かいて、これを平常点でカバーできるかだな。まあ落ちるってことはないだろうけど。
 何だかんだで、ひとまず安心。

今夜もまた、爆速でいくつか本を読み上げて、返事の遅れた手紙を書けるだけでも書かなくちゃ。そして本当にそろそろ家をかたづけてきれいにしないと、一方で散らかりようにうんざりし、一方でだんだんそれに慣れてなじんでしまい、どっちにしたって、ろくなことにはなりそうにない。

テレビのニュースでは、新人の参院議員の登庁の様子などを紹介している。「さや」の名前で当選した参政党の何とか議員は、選挙中に日本は核武装すべきだと言ったことについて記者に質問されると、党本部と話し合って意見を統一して答えるみたいなことを言ってた。ついでにその発言をした時の映像も流れたが、そこで言ってたのが、「あの北朝鮮でも核を持ったら、トランプと話ができる存在になれるわけですよ。核を持つのはそういう意味で、一番安上がりなんです」とか何とかで、あまりにもアホらしすぎて腰が抜けたものの、ひとつだけわかったのは、これはたしかに、人に洗脳されたのでも、どこかからの受け売りや借り物ではなく、自分で考えたのだろうなということで、そこはもう、救いようもない信頼(笑)を感じた。(まあ、洗脳されるにしても脳はいるわけで、いや何でもない。)でなきゃあんまり幼稚すぎるし単純すぎる。本でも資料でも人の話でも、ちらとでも読んだり見たり聞いたりしたら、いくら何でももうちょっとは、ちゃんとしたことを言うだろう。何の材料もなく何の知識もなく、そのことに自分でも気がつかず、持ってるだけの乏しいもので、でっちあげた理屈だというのが、わかりすぎて恐い。そもそも、この人を洗脳したり何かを吹き込んだりする知識や見解さえ、参政党の人々にはあるのかどうか怪しい。

恐ろしさと貧しさに身の毛がよだつとともに、これだけ何も考えず何も知らず何も感じない人たちの集まりだと、どんな人でもやって行けるだろうなという、変な自由さも感じた。劣等感も疎外感も無縁で、その場で思いついたままのことを適当に言ったりしたりしておけば誰からも責められない。自分の未熟さにも愚かさにも気づかないでいられる。なるほど、参政党のネーミングはそういう意味であったのかと、今さらながら納得する。救いがなさすぎるとは言え。

Twitter Facebook
カツジ猫