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恐くないのかしら

選挙の結果はどうなるか、まったくわからない。メディアはあいかわらず自民党の優勢を伝えているが、これだけハリボテの空虚な人気の上に立った優勢なんて、あっという間にひっくり返る。もしひっくり返らなかったら、それはそれで情けないし、地獄とも悪夢とも言いようがない。

でも、世間でも私の身近でも、この危機について発言する人が新しく出て来ているようなのは、本当に救いではある。

自民党の支持は若い人たちが多いと言う。若くても年寄りでも誰でも皆そうだが、私が一番ふしぎなのは、首相や今の政権を見ていて、「恐くないのかな」ということだ。

手続きや常識のふみにじりは、もちろん恐い。物価や経済についての策のなさ、心のなさももちろん恐い。

でも、それ以上に何より恐いのは、戦争にまっしぐらに進むという予測だ。

首相は、「国論を二分するようなことをしたいから、私に全権を与えてほしい」と言っている。ちゃらちゃらつけ加える、ひだひだの飾り文句に目をくらまされないでほしい。言ってることはそれだけだ。

何をしたいかも言わないから、何だってありだが、可能性の高いのは改憲して、戦争のできる国にしようということだ。おそらくそれは外さない。

戦うのは自衛隊と当座はしても、そうなったら誰だって自衛隊に入らなくなる。よっぽど金でしめつけるにしても、それでもおそらく足りなくなる。徴兵するしかなくなるのは時間の問題だ。戦場に派遣されて、見も知らぬ人を殺し、自分も殺される。ひと思いに死ねればまだしも、飢餓や負傷やトラウマや、その他あらゆる苦しみに、心と身体がさらされる。

若い男性をはじめ、若い女性、母親、父親、祖父母、その他の人々に、その近未来が見えないのか。自民党が勝利すれば、確実に近づく、その未来が見えないのか。恐ろしくないのか。くいとめたくはないのか。少しでも先延ばしにしたくないのか。そんな日々を。

争点のない選挙とメディアは言う。たしかにどの候補も似たことしか言わない。だが、幸い、戦争に進まない政党は、必ず「平和憲法を守れ」「平和を守れ」と口にする。これで絶対区別がつく。自民党、その支持政党、結局は戦争に対して拒否も警戒もしない党は、「憲法を守る」「平和を守る」とは、絶対に口にしない。だから、これを口にする候補者を選んで投票すれば、まちがいはない。それしか、自分と愛する者の命は守れない。

これは、そういう選挙である。どんなに恐ろしくても、その一点だけを見つめてほしい。

以下は私が長嶋茂雄氏の追悼番組をテレビで見た折りに書いた文章である。私に子どもはいない。それでも、教え子や、親しみ深いタレントやアスリートが戦いに行き、殺し殺される日が来ることをずっと恐れて生きて来た。肉親はもちろん、「推し」を愛する人たちも、彼らの未来を守るために、戦争に彼らを向かわせる政党(具体的には自民党)に投票することだけは、絶対に避けてほしい。

彼らの未来(3、これでおしまい)

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カツジ猫