恩知らずのサボテンめ
メールや手紙の返事がちっともできてなくて、あせる。明日あたり、一日ゆっくりお手紙書きでもしないことには。
きゅうりがなくなったので買いに行こうと思っていたら、ご近所の方が家庭菜園でできたきゅうりをいっぱい下さった。しめしめ。ゴーヤもいただいたので、料理をネットで調べないと。
夕顔は、あれからいくつか咲いたけど、皆、葉陰だったりしてぱっとしなかった。今夜ようやくしっかり顔をのぞかせた一輪。明日はもうしぼむのだろうから、また暗い中必死で撮影。でも、あわてすぎたせいか、どの写真も微妙にピントが合ってない。神秘的でかえっていいかも。と負け惜しみ。
昨日の朝、水まきの合間に、サボテンの鉢に出てきていた雑草をいくつかひっこぬいた。素手だったけど、根っこのあたりは、もう枯れたようになってて、触っても大丈夫そうだったのだ。そうしたら、そこにもものすごく細い小さいトゲがいっぱいあって、指の根や手首にささりまくった。さわると、ちくちく痛いのだが、目で見ても見えないほどトゲは小さい。
うんざりしながら毛抜で抜いたりしたけれど、今朝までまだいくつか残っていた。それにしてもこのサボテン、この調子で育って行ったら、どういうことになるんだろ。
アベ元首相は天皇をバカにして、ものまねなどしていたというツイートを読んだ。私は天皇制には反対で、なくなればいいとは思っているが、上皇も天皇も、立派な行動や発言で、政府に比べるとはるかに立派でまともと思う。あの元首相が天皇をちっとも尊敬せず、ないがしろにしていたというのは、ありそうなことだが、それで思い出したのは歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の高師直だ。
冒頭の場面で、高師直(吉良上野介にあたる)という悪役のいやらしさ、低級さ、救いのなさが、それこそろくでなしの人物のエキスのように描きつくされていて、感心しつつ笑う。金に汚い、女に目がない、目下の者にいばりまくる、などなどだが、こいつは、目上の将軍にも、生意気で失礼な態度をとる。
へー、ぺこぺこするんじゃないんだ、と最初見たとき思った。でも考えてみると、上司や同僚や部下に持ったら最低のクズの人間を描くとき、江戸時代の作者や観客は、ちゃんと知っていたのだろう。こういうクズは目下にいばるだけではなく、目上にも敬意を払わないものだということを。古典は洋の東西を問わず、そういうところは実に行き届いているし、正確だ。