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映画「ハンター」と「タイム」の感想。

◇そんな比較したらひんしゅくだろうけど、キャラママさんから、「ご近所が注目してるみたいよ」とか言われたので、面白いから、なるべく夜も電灯つけずに、まるで「アンネの日記」気分で、こそっと暮らしてみています(笑)。
今度、窓にさりげなく、ガイコツの標本でもかざってみたろかしらん。

◇今日、やっと映画「ハンター」を見てきました。筋とか全然知らなかったので、孤独に獲物を追う狩人の話かと思ってたら、恋愛やら政治やら、めちゃくちゃ盛りだくさんな話でしたねー。しかも文芸大作風の作りなんで、2時間もない映画なのに、3時間ぐらいに長く感じた。あ、悪口じゃないです(笑)。

その前に「タイム」をみたんですが、何というか、すごくぜいたくなような安っぽいような作りが、けっこう楽しめました。
そりゃなんかもう、言いたいことは山ほどある話の展開ですけどね。雑だし力技だし、でも大真面目にきちんと作っているし。

この映画の面白さというか、売りというか、趣向というか、それはもうただ、金持ちが「時間」を独占してるという、この構図だけと言ってよくて、どういうか、その図式と描写の荒削りな、でも確信しきった作りなのが、いいのかなーと、のけぞりました。別に私はこういうのキライじゃないんですが、社会主義映画そのものの、ためらいもないまっこう勝負で、これって、「アバター」を見たときも同じ印象だったのよなー。イラクやなんか攻撃してる国が、ここまであっさりばっさりきっぱり、侵略する大国を悪役にしていいんかおい、みたいな。

でもそう言えば、「ハンター」だって、これまた明確に悪役は軍事産業だか、そんなもんだし。
映画というか文学の世界では、もうあまりにも普通に、金持ちや軍需産業やCIAやらそんなのが、悪役として設定されてる。この健全さというか先進性に、何だか私は目がくらむ思いだ。

◇あ、それで、「マーガレット・サッチャー」も、そろそろ公開されるようで見たいんだけど、その副題が「鉄の女の涙」だとさ。正直これで私は70%ぐらい見に行く気が失せるぐらい、もううんざりした。もちろん原題にはこんなアホな副題はないんだろう。どーして、こーゆーセンスでしか、客の呼び方を思いつけないんだろうか。つくづく、もう、いやんなる。

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カツジ猫