映画「ペリリュー」見ました
昨日は新年度のシラバスを提出する締め切りで、でも毎年のことなのですが、大学の書き込み画面にアクセスできない。ほんとに毎年事務方に電話してお手伝いしてもらうのが、申し訳ないのですが、言い訳すると、この作業をするの、年に一回なんで、どんなにメモとかしていても手続き忘れちゃうんですよ。細かいどこかの過程で、きっと。
今回はもう早々に音を上げて、連絡したら、ファイルを送って下さって、何とか無事にすみました。きっと一日かかると思ってたので、午前中には終わって拍子抜けし、結局だらだら過ごしてしまった。あうあう。
まあ、水撒きしてたらご近所の方とおしゃべりできて、家の前の掲示板に貼っている絵葉書や手ぬぐいをいつも楽しく見ていますとか言われて、ちょっとうれしくなったりしたけれど。
で、今日はテレビがおどかしてくれてたほど寒くはなさそうだったから、二十二日で上映が終了する「ペリリュー 楽園のゲルニカ」の映画を観に行った。いつも行く隣町の方ではもう上映が終わってたので、反対側の隣町のシネコンに行く。久しぶりだったから、道を覚えているかしらんと思ったが、さすがに身体が覚えていて、迷わず行けた。遠賀川沿いの長い土手を走るのだが、川はあいかわらず水が多くてきれいで、楽しいドライブだった。
映画もよかった。日本のアニメ技術のすごさに感じ入った。戦場になっているパラオの風景がすさまじいほど美しい。ここにリンクした予告編じゃ、それがあまり映ってないから、普通の戦争映画に見えるかもしれないが、あの豊潤で生命力に満ちた、まさに「楽園」の島の描写があってこそ、戦闘場面が引き立つのだ。それがなかったら、案外つまらなかったのではないかと思うほど、ねっとりと鮮やかな島の描写がすばらしい。どーでもいいが、こんな島だったからこそ、日本兵たちが虫やら蛇やら食って生き延びられもしたのだろうとも思ってしまった。
パンフレットは売り切れてたし、原作のコミックも買う予定などさらさらなかったのに、帰宅後すぐ、ネットでパンフもコミックも注文してしまった。ああ、またお金がなくなる、荷物が増える。
戦争のさまざまな局面、特に軍隊という共同体の中での人間関係なども、いつものことながら身につまされた。実はずっと昔に「むなかた九条の会」で、パラオで戦った男性の体験談を皆で聞いたことがある。がっしりと大柄なたくましい男性で、戦後は共産党の議員もされていたのじゃなかったかしら、話も力強くてリアルでたのもしく、その体験談の内容も実感があった。前にも紹介したかもしれないが、あらためてリンクしておく。映画を見ながら、その人の話が重なるように思い出された。
これが、そのお話です。ぜひ読んでみて下さい。
映画はもう上映も終わりかけてますが、DVDにもなるでしょうから、ぜひぜひごらんになって下さい。戦争映画としてもすぐれているかもしれませんが、それ以上に、自然の豊かさがまぶしくて、何だか人間同士の殺し合いさえも、その中に埋没して行きそうなエネルギッシュな魅力があります。
ああ、でも、あのねえ。この前ワイドショーで、この映画の原作者か監督か(覚えとけよ)どなたか関係者が出られて、映画のことや戦争のことや話されてて、その時に、「あの戦争で地上戦を体験した日本国民はいないわけで」とか言われてて、とっさに「沖縄は?」と思ってしまった。お話は何から何まで納得だったんだけど、そこだけが、ねえ。
あ、もうひとつ。私は涙腺がないんじゃないかと思うぐらい何があっても泣かない人間で、この映画でもそうでしたが、なぜか、ぐっと胸がしめつけられたのは、最後に近く、主人公が漫画家志望で、隊の仲間たち全員の家族や事情をノートにメモやスケッチしていたのがわかる場面でした。何をあんなに感動したのかなあ。あとで考えたら、あんなの持ってたら訊問されるまでもなく、情報ダダ漏れじゃんと思ったけど、その時はそれさえ気がつかなかった。本当に何があんなに切なかったんだろう。
寒すぎるからか、なかなか開かない庭のバラをつんで来て飾った。ピンクの華やかさが、ほっとする。夜は気温が下がるから、シクラメンの鉢を家に入れてやろうかとさっき外に出たら、かなり雨が降っていて、それほど寒くもなさそうだったから、そのままにした。どうなるかしらん。
