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昨日もおとといも

◎恐いほど月がきれいで、火星(多分)もスピカ(多分)もよく見えたし、夜中になっても庭は昼のように明るくて、金網の中をうろうろしているカツジ猫の毛のそよぎまで見えるほどでした。

源平つつじも上の方の紅い部分が満開です。先日買って玄関においた、ずんぐり丸い花瓶にさす花が、どうもいいのが思いつかなかったのですが、ふと気がついて、この紅いつつじを切ってさしたら、こんもり盛り上がって大変似合っています。よかったよかった。

◎古い方の家もだいぶ片づいて住みよくなって来ました。そろそろ仕事を急いで、三毛猫シナモンが生きている間に何かひとつでも仕上げたいとあせるのですが、なかなか進まず、どうも無理そうです。
彼女はここ数日また弱って来て、歩くのも疲れるのか、私のいるへやに来ようとしては途中の廊下で寝ていることが多くなりました。抱いてつれて来てやると、静かに寝ていますが、何かの拍子に、そっと手をのばして私のひざに乗せて来たりします。
それでも、どうかした時は昔の元気だったときのままのように、ベッドで私に顔をくっつけて寝ていたりして、彼女が若かったころと同じ時間が流れているような錯覚にひょいと陥りそうになります。

もっと彼女が元気いっぱいのころに、こうやっていっしょに幸福なときを過ごすのだったという後悔もありますが、それ以上に残された時間を十分に彼女と楽しまなければという変な焦りもあって、時間は今、私のまわりで、何だかおかしな流れ方をしています。(笑)

◎今日、市役所に行って期日前投票をすませて来ました。夕方、スーパーの近くで私の応援する市長候補(上野さん)が演説していたので、私もそのあとマイクを持ってちょっとだけ、しゃべって来ました。
この数日の間に上野さんの話は、具体的でわかりやすくなっているようでした。落ち着いてていねいで、なかなかよかったです。とにかく棄権をしないで皆さんが投票してくれたらいいがなあと思っています。

私はその演説でも、ちょっと言ったのですが、選挙に正解はないのですからね。もしかしたら、いつからか、負ける方に投票するのは恥ずかしいとか、まちがいとか、そう感じる人が出て来ているのではないかしらん。

私が投票した候補が当選したことなど、これまでめったにありません。それでも、私は正しい選択をしたといつでも思ってきたし、どうしても万一決められず結論が出なかったら、負けそうな方、落ちそうな方に入れておきなさい、と人にはアドバイスすると思います。あくまで、どうしても決められなかったらですよ。(笑)

それは冗談ではありません。決められず、わからない時、自分の立場を保留して、決められない責任を少しでもとろうとするなら、それは棄権することではなくて、負けそうな方に入れることです。選択できなかった自分の意志を少しでも反映させようと思うなら、その選挙を無効にする方に力を貸さなければなりません。
棄権は結果として、強い方、有力な方を手助けすることにしかなりません。それは、自分が積極的に選べるほど自分に資料を与えてくれなかった候補者たちに対する、何の抗議にも意思表明にもなりません。
自分が選べなかったなら、わからなかったなら、せめて選挙の結果をそれに近づけるように努力すべきでしょう。どっちも勝てない、勝敗が明確でない結果にするように。

いやはや、こんなとんでもないことから書き始めていいのかな。誰も絶対言わないことだろうが、しかし私はこれが正しいと思っているぞ。少なくとも、勝つ方に入れなければ恥ずかしいというような逆立ちした感覚よりは、ずっとまともなはずですよ。

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カツジ猫