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朝顔が見たい

このごろ疲れているのかしら、二日続けて寝坊して、ラジオ体操ができなかった。パソコンで見て自分でやればいいのだけど、それも何だか業腹だ。
 何よりくやしいのは、ほそぼそ咲き始めた前庭の朝顔が、私が水まきに出たときは、もう店じまいでしおれてしまって、あれから、青い花も咲いたようなのに、全部見逃してしまってることだ。
 明日は早起きして、見てやるぞう。

その代わりというのでもないが、適当に水だけかけてたガーベラが、思いがけなく花を咲かせた。この熱波の中、何とけなげな。

こっちもこっちで、たくましい。金網越しにはびこって来たルリマツリを、放っておくと、ぶっとい枝になって金網さえ壊しかねないから、ざくざく切って、捨てるのも何だからと、部屋の中の花びんに適当にぎゅうぎゅう押し込んでおいたら、それからもう数日になるのに、しぶとくもきれいに咲き続けている。

それはいいんだけど、そのルリマツリの近くの壁に、超変なものがくっついていて、どうもバッタか何かが擬態しているみたいなんだけど、正体がわからない。ルリマツリの枝の上にのせといたけど、明日の朝、どうなっているか見てみよう。

あっ、肌布団とタオルケット、洗濯して干しといたのに、取り入れるのを忘れてた。もういっそ、明日まで放っておくかなあ。

今日は、買い物の帰りに、雲の一角に、淡い淡い虹の端っこを見た。虹を見るのって何年ぶりだろう。夕方は、バターみたいに濃い黄色の月が空にかかっていた。何となく、すべてが秋めいて来ている。

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カツジ猫