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楽しいけれど難しい

いつもの花屋さんに行ったら、鮮やかな黄色のキンギョソウがあったので、わりと安かったのもあって、思わず買いしめてしまいました。太陽の光を集めたような、あるいは金色の炎のような勢いのよさで、家の花瓶に入れたら何だかあたり一面がひきしまって、華やかです。庭の菜の花もやっと咲き出して、黄色って春の色だなあ。にっくきタンポポも含めてさ。

実は先日、「グラディエーター」と「ウェストサイドストーリー」の新作を見て来ました。前者は10時、後者は17時近くの上映で、買い物や食事も楽しみがてら、一日かかってはしごしたのはいいけど、しばらくぶりに行った映画館のある隣町はすっかり様変わりして、愛用していた大きなレストランもなくなってしまっていて、リップヴァンウィンクルか浦島太郎って気分でしたよ。新しい和食の店に入り、おいしいランチなど食べて、くつろぎましたけど。例の豆ランプも、その間に衝動買いしたのです。

「グラディエーター」も前作の「ウェストサイド」も、何十回も見ているので、せりふも画面もほとんど覚えていて、それでもなかなか楽しめました。「グラディエーター」のはちゃめちゃな字幕、ちょっとあちこち直されていたような気がしたけど、気のせいかしら。確認をかねて、もう一回見て来ようかしら(笑)。帰って、自分の書いたファンフィクションを読み直してみたら、こっちは何と自分で書いた筋をあちこち忘れていて、初読みたいに楽しめました。なんかもう、しょうがないなあ。

「ウェストサイド」の新作の方も悪くなかった。ミュージカルやら歌舞伎やらと同じでキャストや演出が前と変わっていても、「お、ここはそう変えたのか」と思っていちいち楽しめる。今さらこんだけの名作がリメイクされたからって、イメージがこわれるもんではないし。そこはさすがにスピルバーグだし。

でも前作新作ともに、いいところがあって、それを比べたり説明したりするのって、楽しいんだけど、すごく難しくもある。
かつて、いっしょに「グラディエーター」にはまったKumikoさんのツイログで、新「ウェストサイド」の感想をいろいろ書いて下さっていて、それも大変参考になるので、見ていただくとして、私の方は、明日にでも、ぼちぼち書くかな。

できたら皆さん、どっちの映画もごらんになって見て下さい。そんなに損はしませんよ。ちなみにコロナのせいか、劇場は空いていて、「ウェストサイド」の方なんか、私ひとりで貸し切りでした。一部屋まるごとよ。椅子はふかふかだし、もう何というぜいたくだ。恐れ多かった。

自炊料理も続けてはいますが、最近ちょっと外食にはまって、連日あちこちで食べ歩いています。他人の作るものって、おいしいわあ。専門の人が作るんだから、当然ですけど。
でも、昔よく行ったステーキの店が今も元気で繁盛しているのは嬉しいんだけど、ランチのときとか家族連れやカップルがすごく多くて、しかもけっこう狭いテーブルに押し合いへし合いで食事してる。大丈夫なんかい。その中で私だけはテーブルを一人で占領して、優雅に食事してる。ひょっとして注目されてるかしら。

でも、コロナになってから、ずっと思ってもいたのよね。飲食店は客が減ったと嘆くけど、いわゆるお一人様の客だったら、感染の心配はぐっと減るわけじゃん。だったら今こそ、一人の客をいっぱい獲得して、常連にすれば、かなり経営は助かるのじゃないのかなあ。一人客にターゲットをしぼった店作りを積極的に開拓して見たら、テイクアウト商品を開発するより簡単なんじゃなかろうか。素人考えかもしれないけど、そういう発想や工夫がメディアでも何でも全然語られないし注目もされないのが、不思議でならない。私が知らないだけなんだろうか。

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カツジ猫