正気の沙汰じゃないと、誰か言ってやれ。
◇首相がトルコ(だっけ)に原発輸出するとか言ってるようで、もう主義主張のちがいとか、感覚のちがいとか言うはるか以前の問題で、あいた口がふさがりません。まったく、大丈夫なんでしょうか。原発がじゃない、この方の判断能力がですよ。
自分の国で事故起こして被害者の救済も、事故の収束もまだまるっきりできていないのに、それを、よその国に売りますか? 普通の神経を持ってたら、誰も考えないでしょう、そんなとんでもない悪徳商法(他にどんな言い方があるというの。てか、こんな言い方は、悪徳商法してる人にも失礼だよなあ、どう考えても)。
私は原発反対で、近隣はもちろんのこと、日本のどこにも絶対に作ってほしくないけど、もし、どうしてもどっちかを、この状況で選ぶしかないと言うんだったら、まだしも、こんな危険で先の見えないもの、よそさまの国に押しつけるよりかは、自分の国内に作る方を選びますね。それが国際感覚かつ愛国心ってものじゃないのか。世界に恥をさらすなよ。
トルコもトルコだよ。東京都知事からあんなに失礼なこと言われて、あっさり許した上に原発なんか売りつけられて。まったく、そんな風だから、トロイ戦争でギリシャに負けるんだよ。と、やつあたりをしたくなる。
あ、そう言えば昨日見はじめた海外ドラマの「リゾーリ&アイルズ」の女刑事さんの顔が、映画「トロイ」でヘクトルやったエリック・バナに似てたっけ。と、どうでもいいことまで思い出したりして。
◇「スマッシュ」のDVD、最後の5分のショーばかり、つい、くりかえし見てしまう。ちらちら映るアイヴィーが、私だけかもしらんけど、それまでして来たいろいろと、この人自身の丈夫そうな感じで、ちっともかわいそうに見えないのが、またなかなか、気がとがめず、楽しくてよろしい。
こうやって、あらためて見ると、カレンの方が、最初からずっと、表情や演技が幅広くて多彩なんだよなあ。可憐(しゃれじゃない)に見えたり、ずぶとく見えたり、なまめかしかったり、清楚だったり、舞台の上だとあれこれいろいろ、大きく化ける。そして何より、どことない不安定さが、ものすごくマリリンっぽい。
アイヴィーの方は、ああいう感じがぴったり来る役がまたきっとあるんだろうけど、ひたすらもう、ぐいぐい全力なのが、べたっと暑苦しい。
気になるのは、これがどこまで、この二人の女優さんの地で、どっからが演技なんだろう? 気になって、他の出演作も見たくなる。
他の出演者も皆、はまってていい。特に悪辣でセクハラもしかねない(あ、してるか)海千山千のプロデューサーのワルのデレクが、マリリンの幻を見たときだけ、ふだんの顔が嘘のような、とろーっとふぬけた、でれーっ(しゃれじゃない)と甘えた、少年みたいな無垢で切ない、無防備な表情になるのが、もうちょっと、笑えるし、こたえられない。この人も、いい役者さんなんだろうなあ。