気分転換。
◇今日は髪のカットに街に出かけた。この前パーマをかけた時、忙しかったのや何かで、数日髪を洗わなかった。おかげで、しっかりパーマが残って、今もまだ私の髪はくるくるだ。その前のときは、うっかりすぐに洗ってしまったので、もともとかかりにくい髪なのもあって、すぐにとれてしまい、ずっとヘアバンドが手放せない状態だったのに、今はまったく必要ないのが夢のようだ。毎朝きれいに髪がまとまる♪
今日も、少しカットしてもらっただけで、カツジ猫とほぼ同じ灰色の私の髪は、美容師さんが喜ぶほど、ふんわりもこもこに仕上がった。ちょっと気分がいい。
◇いろいろ最近煮詰まっているので、美容院の帰り、衝動的に映画を見た。ポスターを見て大きな猫の顔と、ケビン・スペイシーの名が見えたので、予備知識も何も全然ないまま映画館に飛びこんだ。「メン・イン・キャット」というタイトルからしてアホらしい映画で(原題は「九つの命」だったと思う)、スペイシーも(それ言うなら怪しげなペットショップ店長やってるクリストファー・ウォーケンも)何してるんだと思ったけど、猫の撮り方は悪くなく、そこそこちゃんと面白かった。主役の猫はキャストを見ると5ひきぐらいの猫たちが演じていたが、ふわっふわでかわいく、目はうちのカツジほどでかくはなく、ものうげにそばめた感じがいかにも上品で、ケビン・スペイシーに似ているのもなかなかよかった。
◇猫と言えば「ハワイファイブオー」の昨日見た回では(多分第四シーズンの9枚目のDVDの「張り込み」ってやつ)スティーブとダニーが他人のアパートの一部屋で、向いのアパートを監視しながら共同生活をするという、まるで「ナポレオン・ソロ」みたような内容だったが、その家の旅行かなんかでいない家主が猫を飼っていて、そのピクルスとかいう白い大きな猫とも共生しなきゃいけないことになっていた。短毛だが、まっ白の大きなきれいな猫で、スティーブに抱かれておとなしくしていた。どちらかと言うと猫っぽいダニーが猫が苦手で、いかにも犬派のスティーブが猫好きという設定も笑えた。
よくできた話の回だと思っていたら、監督したのがファイブオーのメンバーの一人チン警部補を演じているダニエル何とかいう俳優だったと、特典映像で知って驚いた。「LOST」で韓国人の夫のジン(だっけ)を演じた人で、やるもんだなあと感心した。それにしても、このドラマには「LOST」のメンバーが多く出ていて、いくら同じ「島」だからと言ってあんまりじゃんと言いたくなる。この前は「デスパレートな妻たち」のリネットの息子も容疑者役で出ていたな、そう言えば。
◇テレビの衛星劇場で放映していた「ナポレオンソロ」の字幕版、この前とうとう最終回だった。私は英語の字幕版を持っていて、この最後の回は細かいところを詳しく知りたかったので、日本語字幕を心待ちにしていた。
ちゃらんぽらんなようで、実は大変しっかりしているこのドラマの思想というか哲学というかが、最終回にはっきり出ていたのが、あらためてよくわかった。悪と戦うのに、きりがないと感じたアンクルの元メンバーが、人類を平和な性格に改造するガスを作って、世界を平和にしようと志す設定は、ヒーローものの根底に横たわる問題点を鋭くあぶり出しているし、女が強くて主導権を握っているのもいつものことだし、若者たちの健全さと正義感に未来が託されているのも、見ていて心が温かになる。
この一見ちゃらちゃらして軽そうなドラマは、終始一貫、女性や異文化や弱者を尊重し、世界平和やよりよい未来を信じていた。その精神に決してゆらぎがなかったことを、このラストの、少し暗く重い話を見ていて、あらためて痛感する。
あー、それにしてもどっかから日本語吹き替え版出ないかなー。きっと10万でも買っちゃうな。
そして今さらながら気づくのだが、先日亡くなった、認識番号0011のソロを演じたロバート・ボーンは、何とまあ11月11日に死んだのか。ソロかボーンか、どっちか知らんが、本人ちょっと得意になっていたりして(笑)。