気難しくてごめん
1月の人間ドックでいくつかひっかかって再検査を受けることになってるひとつを、今日すませて来た。大したことはなく大丈夫だった。それはたいそうめでたいのだが、予約もしないで行ったから待ち時間がすごくあって、この前古本屋でドカ買いした加納朋子の文庫本を一冊読んでしまった。そして、待合室に座ってるだけでも妙に疲れてしまったのか、今夜はもう何もする気がしない。原稿やら校正やら、メールの返事やら、しなくてはならないことは、ごまんとあるのだけれどな。すみません、明日まで待って。
昨日は髪のカットに街に行き、久しぶりに西新や藤崎の商店街を歩いた。知ってた店はほとんどなくなっていたが、隠れ家のような奥まった二階にある紅茶の店を新しく見つけて、そこで居座ってのんびり過ごした。ポット一杯の紅茶を飲んだあと、一日十食限定の薬膳カレーがまだあるというので、それも食べて夕食にした。紅茶もだが、カレーも優しい柔らかい味で食べていて気持ちがよかった。そこで、原稿の最終章のアイディアもできたから、私としては満足である。
個人のお宅みたいな雰囲気だし、紹介してもいいのかなと思うけど、ネットであげてる人もいるし、お店のページもあるのでかまわないんだろうと、ひっそりリンクしておきます。
店に入る階段の下に、黒光りするような大きな黒猫がいて、手をのばすと、のんきにすりついて来ました。無防備で心配になるくらいだったけど、それだけきっと、いい街なんだろう。
そう言えば通販で注文していた、黒猫のぬいぐるみが届いた。何だかちょっとおかしな感じで、全体のバランスも変で笑ったけど、まあこれはこれでよかろう。頭の大きさが亡くなったグレイスと同じぐらいなので、記憶しておくには役に立ちそうだ。さっそくグレイスのいたベッドにおいて毛布をかけておいた。
グレイスのおくやみのはがきを下さった人が、「私も亡くなった犬と同じぬいぐるみを買って持っています」と書いておられた。かわいい黒猫の絵葉書だったから、これもグレイスの部屋に飾ってやろう。この方は以前に私が研究会をしていた時に参加して下さっていて、うちに来て、ミルクやキャラメルをよく抱いて下さっていた。
昨日だったかの毎日新聞の四コママンガで、しばらくぶりに豪邸のお手伝いさんたちが登場した。作者の術中にはまっているのはわかっているが、私はこのお手伝いさんたちの図々しさが大嫌いで、新聞の漫画の人物にこれほど嫌悪感を持たなくてもよかろうにと自分で思うほど、見るだけで吐き気がする。作者はどういうつもりで描いているんだろうと、ちょっと興味がわいたりする。
ついでにカーラジオでこのごろ聞く、名画を題材にしたパン屋の宣伝も気に食わない。最初に見たのはまあまあ目をつぶったが、どうやらいろんな名画でシリーズ化してるらしいとわかったら、最初に見たやつも好きじゃなかったことに気がついた。まあ「ハイジ」のアニメを完膚なきまでに汚して糞を塗りたくった家庭教師塾の宣伝ほどではないにしても、もう二度と、あのメーカーのパンは買うことはないだろうな。いろいろ気難しくて申し訳ないが。