泥のような闇

本当に久しぶりに地上波のテレビをずっと見ていたら、CMの多さと、バカすぎる番組と、よだれだの糞尿だのという発言を必要もそんなにないのに簡単に口走る出演者の口のしまりのなさと岸田内閣へのヨイショぶりに、腰が抜けて目を疑った。スシローの異名を持つ田崎史郎は政府の気持ちにもう完全に同一化憑依して、税金の下げられない理由を延々しゃべりまくるし、あげくに「岸田さんはいいこともしてるんですけどねえ、それが伝わりにくい。キャラが立ってない。周囲の宣伝が下手」みたいなことを言ってた。わー、私が宣伝担当だったら泣くぞ。あれだけすべてにだめだめで、何もしてない首相をあれこれ持ち上げまくってマスメディアもこれだけ操作して、まだ宣伝が下手とか言われちゃ浮かばれまい。だいたい、キャラ立ちだのいい人だの理解されてないだのっていうことば、政治評論やニュース解説で使うことばかね。プロ野球（サッカーでもラグビーでもバドミントンでもマラソンでも大相撲でも）の監督や選手の批評に「いい人なんですけどねー、それが伝わらないですからねー」などと三振やエラーしたときに言わんだろ絶対に、何をどう考えても。政治家だけに、そんな変な基準のことばを使うなんて、どう考えてもおっかしいだろうが。

ここまでとんでもない報道が日夜なされまくってるのに、それでも支持率が２０％台まで落ちて、１０～２０代の若者も支持率が低くなってるというのに、逆に感心したよ。日本国民って案外えらいのかもしれない。

私はふだんはNHKのラジオを聞いてて、これはいろいろけっこうまともだったのだが、最近はいささか怪しい報道や解説が多くなって、政府に都合の悪いことをあまり言わなくなった気がする、そろそろ目をつけられたかと思ったりしていたが、いやーもうテレビのこの泥のような闇に比べれば、まだかなりましかもしれない。

朝が涼しいので、水まきに出ても、ついその辺を刈ったり手入れしたりしてしまう。荒れ放題だったからちっとも追いつかないのだけど。昨日はジャスミンに埋もれていたチューリップの小さい花壇を復活させた。今年こそは球根がのびのび地上に芽を出せますように。

横庭に生えていた、雑草か何かわからず、ずっと私をなやませていた謎の草むらが、今年はいっせいに黄色い花を咲かせた。ありがたいが、もしかしたら、やっぱり雑草なのかもしれない（笑）。そこのところはわからないが、とりあえず、切ってきて花びんにさしたら、案外日持ちがいいし、かすかに甘い香りさえする。しばらく切り花に使えそうだ。