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煮えくりかえる

またちょっと小旅行に行って来ました。途中で見た由布岳は雪をかぶって、おごそかで、かわいかったです。

いささかリフレッシュして帰宅したら、あちこち大雪で、地方によっては一日立ち往生の車も続出してるとか。もう十年以上も前、福岡からの帰りのバスが雪の中で長時間停まったことや実家からの帰りの山道で車が雪で動かなくなり、前後の車や近所の人と、たがいの車を押し合って脱出したことなどを思い出し、あのころはまだ若くて面白かったけど、今はああは行かないと思うと、この悪天候の中、無事に往復できたことが蛮勇だったとぶるっています。

立ち往生の方々がどうぞ無事であれかしと祈りつつ、ありあわせの食材で夕食を作り、ラジオを聞いていたら、コロナで生活が苦しい人に貸し付けた政府だか自治体だかのお金の返済が年明けから始まるそうで、しかしまだ生活の立て直しのめどが立っていない人も多く、返済が困難な状況もあって、どうするべきか、どう助けたらいいかなどとニュースが流れていた。そんな生活困窮者がひしめいている中、その人たちからさえもしっかり金をむしりとって、ミサイル買って国の防衛を増強するなど、どこの世界の世迷い言だと、リアルに胸が煮えくり返る。

いつも言ってることだが、こうやって本当にせっぱつまっている人たちは、戦ったり抗議したりする気力なんて出ないし、余裕もない。だから、まだ自分はちょっとは何とかなると思っているような人たちこそが、炭坑の中のカナリアみたいに、ギャーギャーわめいて、バタバタはばたいて、危機を告げ警告を発しないといけない義務があるんだと思う。ささやかに旅行なんてできてる内に、こんな世の中に文句を言うのは私の責任だ。そんな文句を言うには私はまだ恵まれてるなんて考えるのは、絶対にまちがいだ。

なんだかんだで、クリスマスの飾りつけもほぼ終わったし、あとは大晦日まで家にこもって、片づけにいそしむしかないのだが、この寒さではよっぽど気をつけないと命が危ないかもしれない。ま、ぼちぼち行こう。

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カツジ猫