猫のターミネーターかい!
ゆきうさぎさん
私がぶちきれかけているひとつは、ガンができて手術した猫はともかく、それと同居していた足の悪い黒猫(三本足でちびでアムロちゃん風の美猫の雌)が、びいびい鳴いてうるさく、庭に放り出したら今度は帰って来ず、という話までは前にしましたが。
この猫たちは外に出入りできるようにしていたのを、この機会に室内猫にしたのです。黒猫(バギイと言います)はそれも不満なわけです。
出入り口はふさいだのですが、夏に開け放してもいいように、頑丈な格子戸をつけています。もう寒くもないので、ガラス戸を開けて格子戸にしておいたら、バギイはいつの間にか外から入っていました。
以前、愛猫のキャラメルが外に出ないように、家のあちこちの窓に頑丈な格子をつけました。その時大工さんがきちんと曲尺でキャラメルの顔を計測して、出られないぎりぎりの幅にしてくれています。バギイは小柄なので、何とか抜けられたわけです。
それならちょうどいい、手術した三毛猫(シナモンと言う)は出られないし、エサを盗みにくる、でかいノラ猫は更に入れないし、バギイだけが勝手に出入りしてりゃいいと、自己解決?ができた気でいたら、またあまりぎゃあぎゃあ鳴くので、「出てお行き!」と格子の間から押し出したら、中途でつまって、大騒ぎしてやっと出て行きました。
そうしたら、それがトラウマになったのか、二度と入ってきません。格子の外で鳴いてるばかり。
どうしてくれようと思っていたら、今度はなんと、どうにかお腹の傷もふさがったので、首のラッパ(カラー)を外してやったシナモンが、すまして外に出ていました。
こいつもバギイほどではないけど、外ではなかなかつかまらないので、もう二匹とも勝手に死ねと思っていました。
昨日、気持ちよさそうに庭で二匹並んで寝ているのを見て、まずシナモンを確保(笑)しました。バギイは今日やっぱり庭で寝ているのをつかまえて、やっと家にいれました。
また今びいびい鳴いていますが、どこまで私が我慢できるかです。
ノラ猫もあきらめられないのか、家の回りをうろついていて、昨日はバギイと並んで庭の石の上で寝ていたし、顔も身体も私好みでかわいいしかわいそうなのですが、こいつの食べる量ははんぱではなく、これが盗みに入らなくなってからエサが全然減らないので、経済的にとてもありがたいのです。それもですが、こいつのために黒猫ナッツウがいなくなった可能性が高いのを思うと、かわいそうですが、とても飼う気にはなれません。
これをしも小康状態というのであれば、うちの猫問題は小康状態にあります。
しっかし謎なのは、バギイはともかくシナモンが、あの狭い格子をどうやって抜けて外に出たかですよ。
こいつは小作りですが、ぷりぷり太っていて、どう考えてもあの胴回りが格子を通るわけはない。だが現実には通っている。
昨夜から何度か、彼女の身体をこねまわして、どうやったらそんなに細くなれるのか考えていますが、不可能としかいいようがない。ターミネーターの改良型がしずくみたいになって鉄格子をぬける場面を、つい思い出して不気味です。
故キャラメルは七キロもあるでぶ猫だったくせに、一回、玄関の郵便受けから出ようともがいていたことがあり、私はバカにもほどがあると大笑いしたのですが、今考えると、もちろん無理は無理ではあるにしても、そんなに途方もない挑戦ではなかったのかもしれない。あんなに笑って悪かったなあ、キャラ。