1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 猫の爪

猫の爪

連休のせいか、崖の工事の見積もりがまだ来ない。どきどき。

カツジがうちに来てから初めて、やわらかい爪を出さないパンチでさっき私をたたいた。うん、上出来。

トイレの失敗と同じくらい前の飼い主さんを悩ませていたのが、しょっちゅう食べ物を吐くことで、長い毛をなめるたびに毛をのみこんでしまうからかと、毛玉対策のエサをやると、それでまた吐くという始末だった。

うちに来てからはもちろん凶暴化してたから、ブラシなんぞかけられるわけもなく、毛はもしゃもしゃで、これではいかんと思うのか、自分でせっせとなめていて、それで吐くならまだしも、これでまた毛玉が身体の中にたまって手術でもしなくちゃならなくなったらどうしようと、見ていて思ってた。

結局どうなってるのかわからないのだが、別に食べ物は吐かないし、この間からときどき、白い毛のもつれた小さいかたまりが散らかっていて、それも何だかぬれている。
最大限にのぞましい解釈をすると、やつは、ある程度なめて毛が口にたまったら、「ぺっ」と吐き出してるんじゃないだろうか。そういう技術を身につけたのかな。それだったら最高なんだけどなあ。

猫にくわしい人なら知ってることだが、猫がつめをバリバリとぐのは、こすって、とんがらかしてるわけじゃない。上にかぶさってる古いつめを、サヤを取るように、外して落としているのだ。
そう思って見ていると、カツジもシナモンも、決戦にそなえてか最近毎日、つめのお手入れに余念がないが、肉球で口をおおうように前足の先を口にあてて、つめのあたりをかんで、えいっと引っ張るようにしている。知らないときは何をしてるのかと思っていたものだが、あれは、古くなったつめの先をくわえて、引っ張って、外しているのだな。

シナモンの白い前足とピンクの肉球は思うさまさわらせてくれるが、カツジはつま先をさわられるのも大嫌いなので手を出せない。でも、こいつの肉球の間には黒い毛がふさふさ生えていて、立っていてもスリッパをはいてるように、足の下に毛がはみだしてるから、さわってみたくて、しょうがなくなる。

ゆきうさぎさん

老いてなお矍鑠としてる、なんて言われる人、きっと陰で身を粉にして支えてる人がいるんだろうねえ。

じゅうばこさん

アリエッティはどうでした?

Twitter Facebook
カツジ猫