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猫年表

今日もいい天気ですが風がつめたい。そして明日からまた暖かくなるそうな。ほんとに、灯油を使うときがない。
庭の梅がもう一二輪ほころびはじめていた。春が近い。

昨日死んだおばあさん猫グレイスの暮らしていた部屋、片づけるのはぼちぼちにしようと思っていたのに、今朝ふと、ベッドに敷いていた毛布や敷布類の洗濯をはじめたら、これがまあ、ものすごい量。グレイスは、叔母の上等のベッドを使っていて、汚されてなるものかと、私がペットシーツやフリースや毛布やタオルケットを、敷きまくっていたんだよね。

それを片っ端から洗って洗って、洗濯機を五回ほど回し、コインランドリーにも持って行って、夕方までに何とか全部洗い上げて、干し上げた。今日は風も強かったのが幸いした。
しかし、働きすぎて、へなへなになった。急がないで、少しずつ進めないと。

ペットを飼っている人には多いかもしれないが、私はつい自分の人生の節目を、いっしょに暮らした猫や犬で、時代区分している。親元を離れて一人暮らしの学生生活を始めて、大学院生の時に初めて飼った自分の猫は、このサイトの「雨の夜のある町から」に登場する、茶色のキジ猫おゆきさんで、彼女は十七歳まで生きた。その後一年ほどして来たのが、キャラメルとミルクの兄弟で、八年私と暮らした。その後、猫は増えたが、キャラメルの死後、入れ替わるようにして来た中の一匹が、昨日亡くなったグレイスで、二十年生きた。ゆき、キャラメル、グレイス、とつなげば、四十五年近い私の人生の時期のだいたいがわかる。今いるカツジがどのくらい生きるか知らないが、彼が死んで猫がいなくなったら、その先の人生は、前後左右の区分がつけにくくなるだろうなあ。先史時代の逆じゃないけど、何もかもが闇の中に埋もれてしまいそうだ。

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カツジ猫