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生前葬について

ちょっと公民館や葬儀社に問い合わせてみました。
私としては、実際に死んだとき、何もしないで病院や警察からすぐに焼却施設に運んで灰にして墓に入れてほしいわけです。でないと母が葬儀その他の煩雑な手続きに、ふりまわされることになる。それを助けて下さる方の間で、意見がわかれたり、どなたが決定権を持つかで気をつかいあったりして、私や母にとって大切な人たち、具体的には親族や友人を苦しめることになりかねない。

残された人たちにできるだけ負担をかけないために「葬式はもうすんだ」ということにしておいて、最低の手続きだけをきちんと誰かに依頼して、その人が動きやすいようにしておきたい。

それで、なるべく「葬儀」に近いかたちをとりたいのですが、葬儀社の方に聞いたところでは、どのように銘打っても法的には「葬儀」ではないので、そこはどういう名目にしても、差はないということでした。
むしろ、実際に死んだとき、最低の措置をしてくれる人を、法的にきちんと認知する手続きをとっておかないと、警察も病院も結局は喪主つまり遺族、私の場合は母にすべて対応を求めることになるだろうと言います。

どこか遠くで死んだら、その責任者が直接そこへ出向かないと遺体は渡してくれず、焼却の手続きもできないようで、行かないですませるなら遺体を送ってもらうしかないようです。その経費は空輸するかどうかなどで、いろいろ変わるそうですが。

葬儀社が月末にNPO法人でそういうことを考える会のかたがたとの相談会をやるそうなので、行ってみることにしました。

生前葬は、公民館などを使うと、読経や焼香をさせてもらえるか微妙だし、「生前葬」と公式に公示するのはむずかしいかもしれません。
そのかわり、飾る花は自分でもちこめそうです。ただし、飲食はできません。

葬儀社の場合だと、法事のような感じで祭壇もあります。部屋の使用料はそんなに高くないし、食事や花もつけてもらえます。ただし業者は決まっています。もしかしたら20万以内でできるかもしれません。

私は戒名ももらっておくつもりです。そうでないとお墓に入れるときにまた、母があれこれ考えないとならないので。ネットでちらと見たら、一番安いのでも十万はしそう。

また、実際に死んだときの最低の費用は、生活保護を受けている人に市が援助するのが23万程度で、十年後に高くなっていたとしても五十万にはならない模様。それだけのお金を預けて、親族にたのんでおくのが一番わかりやすい気もするけれど、近くにいて動きやすいのは友人だし、ちょっと迷います。

じゅうばこさん、ゆきうさぎさん

この前話したかぶとむしですが、よそのお墓なので墓誌をのぞきこむのも失礼と思い、ご年配の方のお名前がちらっと見えたので、それ以上は見ていませんでした。
そうしたら今日またちょっと手続きで事務所に行き、初めて晴れてない雨の日だったので、どんな雰囲気かと思って墓の予定の場所に行ってみました。
やはり感じは悪くなくて、安心したのですが、ふとまた、かぶとむしがやっぱりいるいると思って見ていて、ちょっと墓誌のはしを見ると、とても幼い人がひとり亡くなっておられたのでした。
きっと、その方がかぶとむしが好きだったので、ご家族がこうされたのだと気がついて、楽しくながめて人にも話していたのが申し訳なく、あらためて心をうたれました。
小雨でしたが、空は真珠色に明るく、その中で手を合わせて「すみませんでした。どうか楽しくすごしていて下さい」と拝んできました。

バギイとシナモンは脱走の試みに余念がありません。猫の入り口においていた板もブロックもかきだしていたりして、すごい力と感心します。こういう出入り口には一応カギがかかるようになっているのですが、そんなのは猫にとってはおもちゃのようなものなのですね、本当は。
他はまあ今のところお利口で、猫トイレもきちんと使っています。バギイはあいかわらず意味もなく、よく鳴きますが、少しはおとなしくなったようです。

今夜はやたらと寒いです。買ってしまって失敗したとくやんだ灯油で、ストーブをたいて仕事をしています。

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カツジ猫