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盆踊り中止

一昨日だっけ、もう暗くなりかけた庭で水まきをしていたら、組長さんご夫妻が盆踊りを中止するという配布物を持って来られた。あまりの暑さで準備なども大変だから、今年はやらないことに決定したそうだ。大きなかわいい犬を連れておられた。ゴールデンレトリバーでまだ三歳の男の子だそうだ。すてきな名前も教えてもらった。ついでに敬老会の話になって、私は欠席するけど、毎年記念品を持って来て下さるのが、今年はこの暑さで申し訳ないから、できればお断りしたいと言っておいた。「こんなに暑くなかったら、喜んでいただくんですけど、こんな暑さの中、配っていただくのが申し訳なくて」とお伝えした。役員会では記念品はやめようかという話も出てるそうなのだが、それもどうかなあとおっしゃっておられた。
 まあ、この暑さで、いろいろなことが起こる。

体調はいいか悪いかわからないのだけど、このごろ妙に草むしりと木の刈り込みをしたくなって困る。今朝もジャスミンを刈り込み、ほんの少しだけ庭をすっきりさせた。その分ばてて昼寝してしまうので、ほどほどにしなきゃいけない。

今日は広島に原爆が投下された日。なのでってこともないが、少し前に買った、広島で被爆して死んだ女優園井恵子の評伝を読んでいる。資料の少ない中から彼女の少女時代や宝塚時代をていねいに描き出そうとしていて、何だかしっとり頭と心に入ってくる。大田洋子の評伝「草饐(くさずえ)」(検索して見たら、今は注目されていないようで、びっくりした。絶対、名著と思うのに!)が私は好きなのだが、それとはまたちがうが、同じようにていねいに大切に対象を扱っているのが感じられて、読んでいて妙に心が落ち着いてくる。

けなげに咲いていた桔梗も、どうやらこれが最後の花かな。

ところで、昔のブログを見ていたら、これ何と二十数年前の文章なんだけど、今とまったく言いたいことが変わってないのが大笑いです。実は少し前に、「私をほっといて」という書き込みをして、

私を一人にしておいて

説明不足だからもうちょっと補充しようかなと思ってた矢先のことで、私に近しいと思ってる人は、手っ取り早く言うと、もう私に男(女でもいい)がいるかもしれない可能性を、ちょっとでも考えてつきあってくれないかなあということを書こうとしていました。別に道ならぬ恋でもそうでなくてもいいけれど、とにかく私にはあなたの知らない、誰にも教えてない愛する人とのおつきあいがあって、その人との時間の確保や連絡やら予定のやりくりやらで、実はとっても忙しく毎日毎晩神経を使ってるかもしれない、あなたと別れた次の瞬間、その人に電話しメールしデイトし心ゆくまで楽しもうと思ってるのかもしれないという、そういう気持ちでつきあってくれないかなあということでした。あなたは私にとって大切な存在かも知れないけど、あくまで前菜で、主菜じゃない。それを許してほしいのです、せめて可能性として推測はしていてほしいのですと。

長くなりすぎたんで、続きです。

これって、家族がいなくて一人暮らしだと、特に「この人は誰のものでもないから私のもの」と思い込まれやすいのよね。私は昔々、小中高のどれだったかの同窓会に何度か出たら、その後、決してそんなに親しくもなかった男子(今はおじさん)から、深夜に何度か、すごい親しげな電話がかかって来たことがありました。それも一度や二度じゃない。

何度目かに気づいたのです。私に家族や配偶者がいたら、こんなこと絶対あり得ないだろうなって。夜中に電話してくっちゃべっても誰も困らないとがめない生活を私がしてるって、ろくに私のこと知らないのに決めつけてるんだろうなって。いっそそんな勝手な推測するなら、夜中に男(女でもいい)が訪ねて来て、私とベッドインしてるかもしれないって、そこまで妄想しておいてみてほしいわ。この想像力の貧しさというのが、実は一番がまんできなかったりして(笑)。

私が同窓会というものにまったく出ないままになっちゃったのは、こういうこともたしかに一因だった。誰のものでもない場所に見えたら自分がテントをはってもいいと、ほんとに意識の深層で即座に思い込む人って多いんですよ。何なんだろもうあれって。

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カツジ猫