真夜中のサラダ
思い起こせば三日ほど前(笑)。雨がふってて水まきはしないでいいとのんびりしてたら、夕食を食べすぎて疲れたのかベッドで服のまま爆睡し、目がさめたらば朝の四時。
寝間着に着替えて歯をみがいて、シンクの食器を洗っていたら、つい常備しているりんごときゅうりのサラダを作りはじめて、まあこれはあっという間にできるんだけど、結局そのまま起きてしまった。
いかん、今夜は早く寝ようと思っていたら何だかんだで、その夜も夜ふかし。もう本当に何とかしなくちゃ。
庭の方は、去年終わりかけの苗を二つ買ったら、一輪だけ花を咲かせてそれっきり鳴かず飛ばずだった桔梗が今年はしっかり両方の株が花を咲かせてお祭り状態。たのもしい。
そう言えば、昔田舎の家のツツジと岩組のかげに毎年一本だけひょろりと伸びて花を咲かせる桔梗があった。「ああ、また咲いたよ。毎年きっと咲くのよね」と座敷から母がそれを見ては感心していた。何の手入れもしなかったのに、ずっと毎年顔を見せていた、あの桔梗はどうなったろう。もしかして今も花を咲かせているのかしら。
桔梗があんなに丈夫なものなら、この株も末永くわが家に根付いてくれるだろうか。少し様子を見たら、上の家の玄関前の自称(つまり私のネーミング)「昔風の庭」のコーナーに移植してみてやりたい。
下の家の前庭、自称「南国の庭」コーナーのあたりは今、アジサイやキンギョソウ、ラベンダーにヒメエニシダに野バラが競い合って咲いている。ここのユリはなかなか開かない。ま、時間差で咲くのもいいんだけど。
それにしても左奥のヒメエニシダ、伸びすぎ! 花が終わるまで待つのはヤバいんじゃあるまいか。
荒っぽいようでも、これでも一応私の庭の各コーナーにはテーマがあってさ、そこに似合わない花はなるべく植えないし、それなりの統一感やら方向性を出そうとはしてるんだけど、そんなの人が見てもわかるのかなあ。無理だよねえ。
今日から参院選がスタート。そりゃもう、言いたいことは山ほどあるけど、とりあえず維新は絶対増やしたくない。ずっとながめて来たが、意見のちがいとかの前に、あんなに危険な政党はない。
値上げが争点になるとかラジオでは言ってたけど、どうせ選挙前にはろくに報道もしないんだろ、選挙運動もできるっかぎり邪魔するんだろ。そして投票率が伸びないとかえらそうに文句言うんだろ。いやはや、私たちの生活を守ろうとするんだったら、投資よりも投票、国を守りたいんだったら、防衛費よりも投票ですよ。
ロシアのウクライナ侵攻を私はまったく許す気はないし、ロシアをそこまで追いこんだ欧米諸国の責任も今は問わない。この戦争でロシアに勝利させたりするのは絶対にいやだし、そうなってほしくない。
だけど、それは大前提としてですね、当初のロシアの一方的なウクライナ蹂躙に驚愕しておののいて、「日本もああなっちゃいけないから軍備を!」という気分になった人たちは多いと思う。それにも言いたいことはいっぱいあるけど、とりあえず、そんな気分になった人に、今あらためて考えてほしい。
他国の横暴に武器を持って軍備を充実させて立ち向かっても戦っても、こちらに正義があったとしても、今のウクライナのようになるんですよ。そこをしっかり見て、実感してほしい。
武力に武力で立ち向かっても、そうあっさりと正義が勝つとは限らない。戦いは続いて、連日人は死んで行く。それが戦争で、軍備を増強して立ち向かうつもりなら、戦争状態が膠着して恐ろしい犠牲が出続けることを計算に入れとかなくちゃいけない。その覚悟がありますか。
戦争は始めたらおしまいなんですよ。そうなる前に食い止める方法、回避する方法を百歩も千歩も地球何周分も前から、日常的に考えておかなくちゃいけないんですよ。国民は。人類は。核兵器や軍隊の保持で、それが他国への脅迫になって抑止力になると言うのなら、本当にそうかどうかの検証も充分しなきゃいかんでしょ。国民の生活も文化も知性も犠牲にして、そういう方面の準備ばっかりすることの功罪も損得もしっかり勘定しなくちゃ。
くり返すが、選挙に行って自分たちの代弁者を選ぶだけの気力や知力や体力もない国民が、ミサイル持とうが核兵器持とうが、どんな敵と戦えるっちゅうの。今のウクライナが陥ってる状況にどこまで耐えられるって思うの。武器があっても世界から支援を受けても、戦争が始まったらああなるんですよ。そのことを何よりも今はしっかり見るべきでしょうに。それだけは避けるためにどうしたらいいかを、地球規模で考えてみるべきでしょうに。